太陽が真東から出て真西に沈む日が「彼岸」。水平線と一直線に繋がるこの日が
「彼岸(あの世)」とこの世が最も近づく日といわれている。
あの世とこの世が最も近い「お彼岸」ではあの世へと旅立った人々と
繋がりやすい日とされるため、お墓参りやお仏壇への拝みで故人をしのぶ。
十五夜でスーパーのレジの近くには「フチャギ(お餅)」が売られていた場所に、
彼岸が近づくと彼岸の供物が売られている。
以前(20年ほど前)にはお彼岸の供物などは売られていなかった。
お彼岸は本土の風習で沖縄には一部地域ではあったそうだが、彼岸という
考え方はない。テレビの民放が放送されるようになって彼岸の風習が入ってきた。
沖縄で墓参りするのは、宮古、八重山では旧暦の1月16日で、
沖縄本島では「晴明」である。そしてお墓の掃除をするのは
旧暦の7月7日の七夕の日。何よりも、あの世の扉が開くのはお盆の
満月の日である。本土と違ってお彼岸の習慣はない(なかった)。
春分、秋分の日をはさんで前後3日間がお彼岸。
本土と共通しているのは「暑さ寒さも彼岸まで。」
今年はまだまだ本土では暑さが残っているそうだが、ここ宮古島では
過ごしやすい日が戻ってきた。