二十四節気のひとつ「白露」今年は9月8日だった。
白露とは露が降り、白く輝くように見える頃
という意味。
日中はまだまだ残暑が続いているが、朝晩は
冷えるようになり、本土の方では朝露が降り始める時期。
二十四節気では、白露の前は暑さがおさまる頃という意味の「処暑」
白露の次は昼夜の長さがほぼ同じになり、秋の夜ながにむかう
「秋分」となる。
白露の頃になると、まるで暦を知っているかのように、
「アカハラダカ」が飛んでくる。
体長約30センチくらいの鷹で鳩よりも少し大きい。
胸の部分が赤く見えることから「アカハラダカ」という。
アカハラダカは朝鮮半島や中国の東北部で繁殖し、
9月〜10月上旬にかけて東南アジアに渡って越冬する。
渡りの途中で宮古島に飛来して羽根を休めて、飛び立って行く。
白露にやってくるので「白露の鷹渡り」と昔の人は言い
初秋の風物詩となっている。
2001年〜2012年の平均飛来数は2600羽も確認したそうだが、
年々飛来数は少なくなり
100羽近くまで減少しているそうだ。
小さい鷹なので渡りは知られていなかった。
1980年大野山林で230羽のアカハラダカが確認されて知られるようになったとか。
アカハラダカは東から西へと渡って行く。
ここ宮古島(沖縄)では9月はまだまだ夏で南よりの風が吹いているが、
白露の日は低気圧の影響で北東の風が強く吹く。
アカハラダカはその風に乗ってわたってくる。
来月の甘露にやってくる渡鳥のサシバも低気圧の影響を受けた
北東の風に乗って渡ってくる。
渡鳥たちはその風が吹くことを知っているのだ。