うんたま森のキジムナー

キセツ

夏も近づく八十八夜 ♪
立春から数えて八十八日目、本土の農家では、種まきを
する時期。朝、起きて西の空を見たら、大きな
真ん丸の月が出ていた。

年が明けると沖縄ではキビ刈りが忙しくなり、人手不足が
始まる。キビ刈りが一段落するとモズクの収穫があり
続いて葉タバコの収穫作業。レジャーシーズンもまだ
始まらないので、ダイビングショップのスタッフは
モズク収穫・葉タバコ農家の手伝いと渡り歩く。

葉タバコの収穫が終わると、以前は仕事がなくなった。
島の人たちが「キセツ」と呼ばれる出稼ぎに行く。
中部地方のライン作業、新聞には
「寮完備 三食付き 月30万可能」
こんな広告が新聞にたくさん出る。

意外と知られていないのが静岡のお茶畑の仕事。
毎年のように行っている知り合いが
「あちこちで島の方言が聞こえているよ。」
と言ってた。なるほど・・・金ちゃんヌードルが静岡で
売られているのもわかるような気がする。

お盆で帰省してくる頃に新茶のお土産を持って
「何か仕事はないか?」と次から次へとやってきた頃が
懐かしい。

今はお茶にいかなくても、トウガン・インゲン・マンゴー
と収穫の忙しい時期が続き、どこも人手不足に
悩んでいるそうだ。


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