城辺町の民家の庭でシークヮーサーが鈴なりに実っていると
ローカル新聞に載っていた。
シークヮーサーは今が旬。
和名なのか通称なのか「ヒラミレモン」と呼ばれている。
沖縄の山野に自生するミカン科の果樹。
スダチやユズなどに近い種類の柑橘類で、北は
奄美大島から南は台湾まで分布している。
果実は酸っぱいが香りが高く、熟してくるとやや
甘みが加わってくる。
今が旬で収穫は1月頃まで。おもに生食またはジュースなどの
加工用として利用される。
昔はどの家の庭にも植えられ、生食用としてジュースは
もちろんのこと、刺身の薬味や料理のかくし味として
使われていた。
また、芭蕉布の漂白、洗濯用にも使われていた。
栄養素としてはビタミンCが豊富で果汁100gあたり
11mgで肌質をよくする。
近年の研究調査によるとシークヮーサーに含まれる
フラボノイドのノピレチンという成分に血糖値や血圧を下げる
働きがあり、糖尿病や高血圧に効果がある。
また、発ガン抑制、痛風や慢性関節リューマチの
予防などにも効くそうだ。
こうした効果がテレビなどを通じて話題になり
沖縄島内だけでなく本土からの需要も
増えている。
沖縄から本土へと柑橘類の持ち出しは制限があり、
許可を受けたものしか持ち出せないので
持ち帰りには注意が必要である。