継母伝説は、ガイドブックなどに書かれていてよく知られて
いるが、人魚伝説は二つあり、一つは通り池に、人魚が住んで
いたと言う話。もう一つが、昔、通り池があったところに3軒の家が
あり、その内の2軒がジュゴンを食べてしまった。
食べなかった家は助かったが、食べてしまった家は海の中に
沈んでしまい、その跡地が通り池だという話。
ジュゴンは海馬と書いて方言でザンと言う。この方言の呼び名も
今では知る人の方が少ないだろう。
ジュゴンの肉は不老長寿の妙薬だと言われ、琉球王朝時代は琉球王しか
食べることが出来なかったそうだ。中国の皇帝にも献上品として
届けられたという記述もある。
王朝時代、八重山ではジュゴンを年貢として納めていた。
それだけ貴重なものだったので、ジュゴンを食べると神の怒りに
ふれるという話が沖縄の離島各地に伝説のようにして残っている。
この宮古島でも昔はよくいたそうだ。
オジィやオバァの中には食べたという人がたくさんいる。
残念ながら、宮古島では絶滅していて、ジュゴンの影すら見た事が
ない。船乗りがジュゴンを人魚と間違えたと言う話があるが、
よほど目が悪かったかそそっかしい船乗りだったのだろうと思う。
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