うんたま森のキジムナー

ツマグロゼミ

宮古島には4種類のセミが分布している。
それぞれの鳴く季節があり、鳴き声で季節を
知らせてくれる。

北風が吹く中で日本一小さな
イワサキクサゼミが鳴いていた。
そして今、ツマグロゼミが鳴き始めた。

ツマグロゼミは、いくつかの面白い特徴を持つ。
分布は八重山諸島と北限が宮古島。
宮古島では、島南部の限られたひとつの
範囲内で生息している。

八重山では、面白い主に山地性のセミで
多種類の樹木にいるが、宮古島では人家の庭に
植えられているイスノキに生息する。
それも木の幹ではなく、枝に多く見られる。

セミは普通、頭を上にしてとまるが
ツマグロゼミは頭をしたにむけて
とまる習性がある。頭を下にむけてとまるのは、
本土のエゾゼミとツマグロゼミだけだそうだ。

かってこのセミは島内のいたるところで普通に
見られたそうだが、1970年代から減り始め、
1991年に環境庁が絶滅のおそれがある
レッドデータブックに掲載されるほど
減少してしまった。

減少の大きな原因は、このセミが好むイスノキが
少なくなったためだといわれている。
宮古島の上野村では、1989年にこのセミを
天然記念物に指定して人工的に増やす
取り組みをしている。

初夏のセミの鳴き声は心地よいが、
真夏のセミの鳴き声は騒音以外のなにものでもない。


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コメント一覧

きじむな
来月にはクマゼミが鳴き始めます。
朝から一斉に鳴き始めます。
長く土の中で暮らして、わずかな期間を地上で過ごす話を子供の頃、聞かされました。
それでも、うるさいです。
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