1966年6月30日の沖縄タイムス紙に、大神島にまつわる記事が出る。
その昔、海賊たちによって、ほとんどの島民が襲われてしまったという伝説と、
キャプテンキッドの宝にまつわる伝説。昔、大神島に海賊船が乗りつけた。
上陸してきたのはガタイの大きな見なれぬ容姿の男たち。
怪しいと思った島民たちは洞穴に逃げたけれど、
一人の少年が逃げ遅れ、しばらくしてから村に誰もいないことに気づいた。
泣きながら島民を探す少年を見つけた海賊たちは、その後ろを
つけていった。少年が村人の隠れている洞穴見つけると、海賊たちは人々を奥に
追い込み火をつけた。
そして財宝を隠して島を去ったけれど、たまたま別の洞穴に隠れていた兄妹が
難を逃れた。彼らは成長して夫婦となり、大神島の祖先となった。
この記事の前、1960年、ロンドンタイムスが同じくキャプテンキッドの
隠された財宝を報道する。このようなことから、世界中から
トレジャーハンターがこも小さな大神島に押し寄せてきた。
財宝を探すのに立ち入り禁止になっている神聖な場所も含めて、
探したが見つからなかった。
島を荒らした人たちはその後、原因不明の病気になったり
祟りを受けたと伝えられている。
実はこの話しは大神島に限っているが、宮古島も北緯24度に位置している。
宮古島も海から直接入れる洞穴がいくつかある。
その一つが、パワースポットとして知られるほうになった通称パンプキンホール。
この地域では神聖な場所で「クバクンダイ」と呼ばれている。
保全のためツアー以外では立ち入りが禁止されている。
このたび文化財として指定されることになっている。