今日はフラメンコレッスンお休み、ということで映画「SISU」を観てきました🎞️
すっごく面白かったです!意外と!
邦題が「不死身」と訳されているのが残念。SISU とはフィンランド語で「折れない心」とか「困難に立ち向かう不屈の精神」とか、メンタルの強さを表す、他の言語では訳せない、フィンランドに伝わる強い心、フィンランド魂のことを言うんだって。
キコは、何があっても死なない人が好きだし、復讐映画も好みで、北欧文化も興味あるので観たのです❤️
「不死身じゃなくて、死のうとしないだけ」というセリフがストンと落ちた。不死身な人間はいませんから。だから、主人公カッコ良かった!と言いたいところだったけど、もう少し、イケメンさんだと良かったなーと思ったり💦
でも、調べたら64歳なんだって、素敵です、若々しい年上男性は好みです❤️
それにしても、すごかった。
北欧映画なので、容赦ない描写なんだろうなと思っていたけど、ほんとにそうだった。
まず、最初に右から左へナイフ突き刺したと思ったら、今度は下から上に貫通、あ、顔ね、だし。それくらいする復讐心があるってことは、それくらいのことされたわけで。そこが曖昧だとただのバイオレンス映画になっちゃうから大事なとこ。
ただ!
この映画は、「家と家族を失った」としか描写していない。で、1944年の第二次世界大戦末期が舞台だから、ロシアに攻め込まれて家族を殺され、それでロシア兵、ナチスに復讐するというストーリー。途中、気を失いそうになった時、家族を思い出しているであろうシーンがあったけど、再現はナシ。これが良かった!だから90分で収まったんだろうし、半端に描くくらいなら全く映像出てこなくて良かったのです!
で、一人でろくな武器も持たず、どんどんナチスを殺していくんだけど、その裏にはフィンランドで特殊部隊に属していた過去の術があるわけで、まー、ものすごい応用力。経験値高い男性はやはり素敵です❤️
そして、戦車に大砲にピストルにたくさんの武器を持った人たち相手に、さすがに一人で立ち向かうのは映画とはいえ無理があるでしょう、と思い始めた頃に、味方現る!捉えられていた美しいフィンランド女子たち。北欧女子ほんとに美しくてかっこいい!
女性を敵に回すと怖いですよ、女性を味方につけた男性は強い、世界共通です!
女子全員が並んで歩くシーンは、レザボア・ドッグスみたい。
そう、チャプター分けされていたり、その文字が黄色と黒でQT映画のようでした。
主人公が最初から最後まで身につけていたツルハシ。最初は金塊を掘り起こし、後半は飛行機に突き刺して飛び乗ったかと思ったら、泥沼から這い上がるのにもツルハシを使う。あれって、そういう使い方をするモノなのね?笑
主人公はまったくしゃべらないんだけど、ラストカットでようやく喋る一言がまた良かった!無駄に良い人ぶる訳でなく、かといって、成金になる訳でもなく、とってもいて座的な放浪者なセリフ。きっとまだまだ続くのね、というような。
それにしても、ここまで自分を傷つけてまで復讐するのは、復讐映画好きからしてもセツナイ....復讐はダメ、未来がない。復讐を癒すことができるのはやっぱり愛なんだろうな、と改めて思ったよ
喋らない主人公の復讐心を象徴するカットが、泥まみれの中でキラリと光る、左手薬指の指輪。ほんとこれだけで、どれだけ心が痛んでいるのか伝わってくるのです。再現シーンなくて正解。
ほんと、キコ好みの映画でした❤️
フィンランドはアイスランドへ行くトランジットで空港に寄っただけだけど、なんか合うような気がしていますー!
たった90分、オススメします!!