私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

そんなことをしているときですか。あべさん。

2014年12月05日 | 日本の世相

 

 ツインタワーイルミネーション

 衆議院選挙が公示になって5日になります。予想通りアベノミクスの評価では、政権選択に結び付けることは困難な情勢です。選挙前と何も変わらないのに投票する意味はありません。

 各党は、世界は急速に変わって来ていることを認識して、アベノミクスを下し、少なくとも3点について明確な政策を示して、投票に参加するように呼びかけてほしいと思います。

 第一に、財政赤字を始め、人口減少期の地方財政をどうするのか。第二に、環境破壊をもたらす温室効果ガス削減目標を50年先にゼロとする政策をどうするか。第三に、集団的自衛権の行使を閣議決定に任すことが憲法に違反しないか。特定秘密保護法で報道の自由や知る権利の侵害が予想される点を明確にする必要があります。

 選挙公報を見ても、各政党が公約する内容が抽象的で、マニフェストも具体化されていない。これで国政選挙と言えるのでしょうか。棄権投票しても、国民の義務を放棄したことになりますか。 

 大手格付け会社が、政府の増税先送りと、基礎的財政収支の赤字を20年度までにゼロとする目標を示さず解散したため日本国債を格下げしました。アベノミクスが景気回復策は、効果を発揮せず、財政再建策に全く手つかずでは、格下げは当然です。

 12月の国民生活にとっても、産業界にとっても大切な時期に、700億円の国費を無駄に使い、意味のない選挙に国民を強いるのは、政治を知らない困った総理大臣だとしか言えません。

 総理大臣一人がアベノミクス実施を超え高に吠えていますが、一次的には、景気にいい効果があったでしょう。しかし、国の政策は、長期的に持続するものでなくてはなりません。アベノミクスは、明らかに財政再建に水を差すもので、国の財政収支を将来不安定にすると見る人がいます。

 COP20が12日まで開かれています。温暖化効果ガス削減目標をゼロとする目標を、米・中は今まで拒否していましたが、日本が目標を示すことが出来ず、選挙に入ったら、揃って新しい削減目標を発表しました。目標提出期限は来年3月ですが、政府の政策の一貫性に疑問を感じます。

 重要課題が山積しているのに、「そんなことをしているのですか。」と私も言いたい。

  蘇生


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。