私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

戦後70年に世間は無関心、新聞・メディアは政府に遠慮、春闘は燃えず。

2015年03月06日 | 日本の世相

 

子供に帰って天高く凧を揚げましょう 

 今年に入って、仏紙襲撃事件、日本人人質事件、戦後70年の首相談話論議があり、安倍政権が進める安保政策や、中朝関係を構築する日本の戦争責任、本年度予算で赤字国債を抱える経済政策といった国民の生活に重大な影響が出る懸案ばかりあります。

 国会審議を見ても、TV、新聞を見ても、肝心なところに突っ込んだ議論はありません。安倍政権が、政府を非難するような言動は控えるようメディア各社へ文書で要請文を出したことが原因のようです。

 先月2月23日、皇太子さまは記者会見に出て、戦後70年を迎えたことについて、「我が国は戦争の惨禍を経て戦後、日本国憲法を基礎として築き上げられ、平和と繁栄を享受しています。」と述べられました。憲法についての報道を記事にしたのは毎日新聞社だけでした。素直な言葉で政治的発言ではありませんが、政権の報道各社への要請文の影響が出たのでないか思わせる他社の取り扱いで、どこも皇太子の憲法発言に触れていません。

 安倍政権は、憲法解釈を変更しようとしています。天皇をはじめ皇族が政治的発言をすることはできませんが、皇太子の会見発言は憲法第99条の「天皇又は摂政は、この憲法を尊重し擁護する義務がを負ふ。」に沿ったもので、戦争の記憶が薄れていくこの時期に、謙虚に過去を振り返られ「憲法は大事」だと言及されのです。

 私は、総選挙後、政権の政策を進める強引な姿勢と、アベノミクスの恩恵に期待する国民に首相自ら大声で自信を披露して、政権挙げて、賃上げ、安全保障、憲法改正へと景気よく突進しています。言論の自由がない状況では、国民は、批判的なことは何も言えなくなります。

 政権は押し過ぎで、新聞・テレビは引き過ぎです。私も、新聞と同じように、政権の思いどおりになる状況では、自由に政策や憲法についての意見をブログすることに、何か無力に感ずるようになりました。余命10年ない老人には疲れるだけです。

 私は、カメラでの撮影、野外コートでのテニスで元気を貰っています。家に帰ってブログで疲れていては健康に良くありません。皇太子さまの「憲法が築き上げた来た平和と繁栄を享受していくお気持ち」は、私も持っていますが、私と意見が異なる安倍政権に対してブログすることは止めたいと思っています。

 安倍さんの日本を見捨てます。これからは、政治や憲法はやめて、ぼちぼち健康について、感ずることをブログします。

 蘇生

 


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。