私は3月1日に八十路を迎え、貧乏と平穏無事な人生を懐かしく振り返っています。

私は生まれたとき育った土地と建物を戦時中飛行機場に接収され、4歳では父を戦闘機で、15歳には母を肺結核で亡くしました。

安保法案反対の半数を超える世論調査に反して、違憲性の高い法案を国会で通す総理大臣を暴君と呼びます。

2015年09月13日 | 平和憲法

 

豊川手筒花火 

ドイツでヒットラーはユダヤ人迫害で、ゲルマン民族の優越性と東方進出の必要性をドイツ国民に問いて立ち上がっています。ドイツ国民は、ヒットラーの自叙伝「我が闘争」に導かれます。

安倍首相も同じく、何の経済的安定性のない消費税率引き上げを延期し、不景気だったのでアベノミクスを持ち出して、国会で野党の不信任決議案が可決された訳でもないのに、アベノミクスだ1本で総選挙に打って出ました。

当選して安保法案を国会に提出しましたが、選挙では、憲法問題を避けて「自衛隊を集団的自衛権の行使のために海外へ派遣します。」と公約しませんでした。選挙の争点なしです。

安倍首相は、選挙で過半数を自民党が取ったのだから、必要な法案を参議院でも成立させること責任政権党として当然だとしています。それはおかしいではありませんか。最低の投票率の選挙で、自民党の得票率も比例区で17%、小選挙区では24%に過ぎません。

世論調査と同じように全有権者からみると、投票率は53%だったことから、自民党の得票率は22×0.53=11.6%に過ぎません。自民党過半数は小選挙区制のお陰であって、議席だけで国民的議論をしないでほしいと思います。

安保法案採決の問題点は、第1に憲法第9条で戦争と武力の行使を放棄していますので明らかに憲法に違反する法案です。安倍内閣以前の歴代内閣が認めなかった集団的自衛権、紛争地帯への自衛隊海外派兵、武器3原則堅持を初めて変更し、安倍内閣は国際関係の悪化を理由として閣議で承認したのです。

第2は、政府と国会は憲法を尊重し擁護すべき義務(憲法99条)があります。憲法98条には憲法に反する法律及び国務に関する閣議などの行為は、その効力を有しないとあります。 だから80%以上の憲法学者が安保法案は違憲といって自重を求めています。

第3は、無効な閣議決定に基づき作成された違憲な安保法案であっても、合法的な衆院選挙で3分の2の議席を得た絶対的多数の与党が作成したものであるから、国の安全を守るためには許されるとの主張は認められません。憲法には、最高裁判所に違憲立法審査権を認めています。

この様な違憲で無効な法律を、どうしてもこの国会で通そうとする安倍総理の、無神経、無見識、無謀、短気はヒットラーに酷似しています。

安倍首相は、新聞、TV、街頭デモ行動、地方自治体の意見に干渉又は無視し、学者、各界著名人の声を一部人の意見と見る権力的なところがあります。これもヒットラーと似ています。

情けないのは自民党です。400人いる国会議員の中に、こんな大切な安保法案を審議しているのに法案修正の意見や党内議論が全くありません。地方自治体には、法案に意見を付けて提出しているではないですか。野田聖子議員一人が、常識人だったでは、情けないです。

この状態の国会では、法案成立後の自民党の牙城は音を立てて崩れていくでしょう。国民はこのような政治を良しとはしません。安倍総裁一人の自民党は、安倍人気が下降すれば内部から崩壊することは目に見えています。

経済状態が良くなることは有りませんし、温暖化対策等の自然環境の保全の遅れ、沖縄対策、原発再稼働と放射能対策、歴史観と中国、韓国関係のどれをとっても、安倍総裁に任せておいてよいことは何も有りません。安倍総理は金を使い武器を作り借金を増やすだけです。

安保法案の幕引きは見たくありません。国民に平和憲法が少し根付いて来たことを喜んでいます。私のブログを1年間見ていただいた方にはお礼を言います。

強行可決は間違いがありません。憲法問題は一時、お預けとします。

希望は持っていますが、私の完敗でした。

蘇生


日本人の平均寿命80.67歳を超えました。中高大学校同級生はまだ半数以上います。戦争を知る老人は、日本について語る場が無くなりました。

憲法は、アメリカのマッカーサーに準備してもらったかもしれませんが、一院制を二院制に、土地を国有から私有に替えたのは帝国議会草案でした。 議会の審議では自衛戦争の放棄は草案の中にあり、吉田首相も正当防衛や、国の防衛権による戦争もしないと壇上で明確に述べていました。 草案は、衆議院は反対八票の絶対多数で、貴族院の満場一致で可決しました。 ただし、衆議院では九条二項に「前項の目的を達するため」を加えて修正しました。二項は戦力を保持しないとしており、後に、自衛のための戦力が議論されることになりました。 憲法改正から68年の昨年は、安保法改正で国会や、法律家、若者、お母さんが、戦争を意識させるとして、議論されるようになりました。 平和は、日本だけでなく、世界中が戦争をしない国にしないと続きません。しっかりと政治を見て行きたいと思います。