犬山花火大会
日本は、71回目の終戦の日を迎えました。終戦の日を知っている昭和生まれの人は、国民の1割となって、終戦の日に何があったのか、戦争を知らない人が多くなりました。
過去の3代同居家族は70年間に極端に核家族化して、世代間の共存が無くなり、平和が長続きすると、苦難、貧乏、戦争がどうして起きるのか、理解することはできなくなります。
国家ができると資源と利害の対立を呼び、戦争を引き起こします。敵味方は互いに人で無くなり物(兵器、戦闘機、戦艦、爆弾)としか見えなくなって、国家と国民の間に大きな解離性を生みます。
18・19世紀には産業革命がおこり帝国主義による植民地支配が始まります。
20世紀の暗い戦争体験を持った祖父母や父母は、手柄にならない負け戦を自己の子や孫に伝えて来ませんでした。
団塊の世代とその子は、原爆の恐ろしさ、兵器の巨大化による無差別大量殺傷、根こそぎ動員、特攻隊、集団自決、玉砕が理解できない原因です。
戦争を経験した人は、誰一人として、その勝敗にかかわらず、戦争が国や家族を守ってくれるとは思っていません。
戦争を経験した年寄りは、その殆どが今は平和主義者です。戦争を始めた為政者と共に敵を倒すために、国の1億総動員令で戦争に協力してきた反省からです。
最近、亡くなった永六輔さん、大橋巨泉さんは、国民的な作曲家、司会者ですが、戦争に協力した反省からでしょう。憲法9条の擁護を死の直前まで、本や遺言に書いています。
今日の新聞を見ても、戦争についてあらゆる角度から、戦争を無くする特集を組んでいます。どれも戦争に無関心な国民に貴重な情報を提供しています。
中日新聞は、社説で、英国の新首相メイ氏が、野党議員の核搭載の原潜4隻の更新に関しての次の質問に対してその回答を取り上げました。
「罪のない男女や子供、10万人を超す人を殺すかもしれないが、あなたは潜水艦発射型弾道ミサイルの核兵器発射スイッチを押す覚悟がありますか。」
メイ首相は即座に「あります。抑止力とは我々にその用意があると敵に知らせることです。」と答えました。核兵器の行使は首相のみが、命令できるのです。敵がいるから抑止力が必要のようです。
野党議員の意見は「核兵器なき世界の実現方法では意見が分かれるが、大量破壊兵器の抑止が正しい方法ではない。」と主張しました。
今、世界に存在する核兵器は9か国に15300個あります。地球上の全都市に1個ずつ落としても余る量の核兵器が抑止力になると真面目に答えるG7の首相は笑止千万だと言えないか。
原潜基地があるスコットランドの地元では、核は要らないとする意見が出ています。
米国オバマ大統領は、5月に日本の伊勢志摩サミットに来て、被爆地広島訪問をして、核兵器のない世界ビジョンを提起しましたが、9月にもCTBTへ核実験禁止決議案を提出する方針です。
被爆者も高齢化しています。核廃絶は、世界中に多発テロ、難民問題、宗教対立が広がりを見せているこの時期にこそ、少しでも早く国際解決を図ってほしいと思います。
北朝鮮の核開発については、関係6か国会議を早急に開いて、更なる核開発をやめさせりために北朝鮮に経済協力を進めることから始めたい。
安倍首相は戦後70年談話の後で、「不戦の誓いを堅持していくことが、最も重要なメッセージだ」と説明しました。口先だけでなく、海外の自衛隊員の安全を確保するため、危険地区に入るときには、慎重にお願いします。
「不戦の誓い」を堅持するのであれば、海外へは軍隊ではない、警察官や企業の警備員を国費で派遣することが求められています。
蘇生