一歩前へ

秋草誠のブログ
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自生努力!

2015-12-04 12:32:34 | FMICS

平成21年11月17日にFMICS用に書いたモノです。

それにしても6年前と変わっていない気がするのは私だけなのかな~

赤で加筆訂正しています。

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「リーマンショック」「派遣切り」、100年に一度の未曾有の不景気と言われたのは昨年のことです。

あれから、すでに約1年が過ぎ去ろうとしています。100年に一度のはずが、景気は回復する兆しも見えぬまま、今年もまたまた「円高」「ドル安」の上に「ドバイ・ショック」が襲ってきました。一体全体どうすればいいのか、誰も答えを出せないまま、時間だけが過ぎているような気がします。

思わず「何からぁあ 何まで真っ暗闇よぉおお〜〜右を向いても左をみても〜」懐かしい鶴田浩二さんの歌「傷だらけの人生」の一節を思い出しました。


かなり古いおやじだよね~

 

振り返ると、このところ聞きなれた“聖域”は、06年9月からの小泉純一郎政権のスローガンである「聖域なき構造改革」から始まりました。当時、多くの国民は小泉フィバー熱に罹っていたといっても過言ではないでしょう。

その後、鳩山首相の所信表明では、国民のため「友愛」を基本ベースに脱官僚を訴え、「聖域なき見直し」の事業仕分け効果は1,6兆円でした。なんとなく平等感が漂う政権に期待は高まっている気がします。

しかし、「聖域」をキーワードにした一連の流れは、どうも「地獄への道は、善意の敷石で敷き詰められている」という言葉に表れているような気がしてなりません。結果的に社会のツケは、学生に回されているのではないでしょうか。

11月20日の新聞に「大学生の内定率62.5%」という記事が載っていました。「10月1日、現在で前年同期比に比べ7.4ポイント低下したことが、文部科学、厚生労働両省の調査で分かった。内定率は2000年前後の「就職氷河期」並みの状況となった。短大生は29%で最低、下げ幅も10.4ポイントと最大」だった。学生さんのコメントに、「40社以上受けても内定が出ない」と嘆いていました。

この時は本当に学生がかわいそうだと思いました。

今でもこの時の気持ちのままです。

だって、今、会社にいる人とこれから社会に出ていく学生と

大学の卒業時は同じようなもんですよ!!

10年も会社に勤めるとしょうもないと思っていたやつがシャッキリしてくるもんです。

それを偉そうに今時の学生は!

ふざけるな!!

お前偉そうにしているけど同じだったんだよ!

といいたいです。

 

未曾有の不景気は、企業の体力を想像以上に悪化させ、正社員の雇用すら抑制する事態が学生を直撃したということになります。

現状は、不完全な情報、混沌とした環境、見えない選択肢、人間の不合理さ・・・。まるで出口の見えない地獄への暗闇にいるような気がします。

この混沌とした暗闇の社会で「生き抜くためどうするか」のヒントを日能研代表の高木幹夫さんからいただきました。これからは「想定できる問題を予習できていた時代はすでに終わり、未知へ向かって自ら歩ける準備をして、チャレンジできる子供たちを育てたい」というものです。

この時の高木さんの言葉はキラキラ輝いて素敵でした。

この言葉からもわかるように、未知へ向かう学生さんだけではなく、我々、教職員が学生と共に「自らの意思で歩き出せる教育」を創り出す努力を怠らないということです。今まで偏差値で判断していた単純な評価軸ではなく、相手の座標軸や時間軸を理解し、互いを理解し自分は何のために生きているのか「考えられる人創り」教育が、人を育て、人を呼び、知恵やモノを集め、地域を活性化させ、この暗闇を抜け出す礎になるのではないでしょうか。

 本当にこれからの大学に必要なことを考えないと・・・

吹き飛ばされますよ!