一歩前へ

秋草誠のブログ
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遺伝子から学ぶ

2017-09-11 10:48:48 | FMICS

平成26年9月に書いたのですが

今読んでも読めますね。

 

先月の裏巻頭に、大学の特色のひとつの例として農作業があると書かせていただきました。「多くの人と交わりながら、種を植え、草を刈り、水と肥料を与えて、収穫する汗をかく一連の作業のようなものを考え、それを「見える化」した大学は受験生にとって魅力的な大学に映るはずです。」書き終えた後に今回は少し外したかな、と思っていたのですが、それが確信に変わる記事を見つけました。(書き終えた後、いつも何かひっかかるモノが残るのです)

学研・進学情報(2014,9)に「今、化学が限界に来て新しい学問が必要になっている」というタイトルで、日本の科学界を代表する一人、中村桂子氏(JT生命誌研究館館長)のインタビューが載っていました。中村氏は、「今、化学が限界に来て新しい学問が必要になっているという。その新しい学問が立ち上がれば、社会も大きく変わる。」と話しています。その中で、「自ら考えて行動する力も必要になりそうですが、どうすれば身に着けられると思いますか?」という質問に対して、「自分の内側から問いが生まれるようにすることでしょうね。自分が解きたい問題なら、自然と勉強をするものですから。私は農業高校が好きで、よく訪問するのです。(略)動物は病気にかかるし、野菜やコメは日照りや長雨で弱る。そんな自然に対応しながら柔軟に農業教育を実践していく、その光景を見ているうちに、ここには本当の人間教育があると思うようになりました。生徒は意のままにならない自然を前に、どうすればうまく育てられるかと考え、困ったときは先生に助けを求め、解決すれば先生を自然に尊敬する。」と書かれていました。これを読んで、先月、私の書いたことに対して少しだけ自信が持てました。

 

自然、農業、食、大学は変われるのか?

まだまだ、カタイカタイです。

なぜ、私が農作業に目を付けたかというと高校訪問をしていて、農業高校の先生方から生徒の様子を聞くと他校の生徒と様子が違っていることに気づいたからです。ある農業高校の先生は今年から赴任してきて、驚いたことがあると言っていました。それは「ここの生徒は全員、遅刻をしない」と言うのです。「なぜですか?」と質問すると実習などでは遅刻厳禁だと伝えているが、それを普段の生活全般に実践しているので驚いたと言うのです。まさに、中村氏の話と統合してみると、普通科の高校では考えられない農業高校の良さがわかるはずです。おそらく農業高校には、今、大学で必要だと言われている「問題発見・解決力」のためのプログラムがあると言うことでしょう。これからの大学に必要なキーワードは、グローバルというのが大きな流れだとは思いますが、グローバルで勝負できない大学に必要なのは、やっぱり農作業なのではないでしょうか。なんといっても私たちは、農耕民族の遺伝子を持っていますからね。

 

本当に農業高校の生徒は素直でまじめですよ。

やはり農業には特別なチカラがあるような気がしています。

 

 


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