平成23年11月18日にFMICS用に書いたモノです。
赤で加筆してあります。
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先月の週刊東洋経済に「本当に強い大学 ニッポンの大学トップ100が載っていました。タイトルのあとには「大学による教育改革は模索が続き、財務環境もきびしさを増す。新卒者の就職戦線は雪解けも見えず。本当に強い大学をどう選べばいいのか。」という大学関係者に歯頭の痛くなる言葉が続いていました。文中に「大学が配布する学校案内のページをめくると、「充実した就職サポート体制」「自ら考え行動する力が身につく」「グローバル時代に必要な人材を育てる」。どこも同じような言葉が踊る。」と書かれていました。大学進学率が54.5%に上る今、学生やその親が大学に求めているのは「社会に出て生きていける力」を身につけられること。多くの大学はそれを認識し、数年来の教育改革に励んでいるという。今回の特集では、社会で生きていける力を身につけられる大学を「教育力」「就職力」の面から厳選し、紹介すると書かれていました。全国の大学数は780校(短期大学を除く)あり、その中から100校が選ばれていました。
まあ、自大学が載っていた方々はホッとするのかもしれないが、それ以外の680校と短大の教職員の想いはどうなるだろう。まして定員割れしている大学の心境はいかに、と余計なことが頭に浮びました。いつも私の頭の中には、強い大学はいい、そうじゃない大学はどうなるのかという心配があります。
今でもこの気持ちは変わりません。
最近は広告屋さんと話しているときにも、この話題になります。営業に来る方々の多くは、うちのような小さな短大に来て、「女子大企画いかがですか」なんて平気な顔してるから、そんなときはコツンとつぶやきます。あなたたちの提案してくる企画は、強い大学のイメージで話をしている。短大に来てその理論は通用しない、もっと「へたった大学」のことを考えた企画にしなけりゃ面白くもなんともないといいます。(文字にすると「へたった大学」は言葉が悪いですから「ちいさな大学」とします。)
まさに「へたった大学」っていうのはよくないですよね~
これからは「強い大学」ではなく、「ちいさな大学」の企画を考えることが重要なことだと思う。日本にある大学の大半は「ちいさな大学」だし、困っているのも「ちいさな大学」です。まあ広告屋さんが考えるより、目ざとい「ちいさな大学」の広報マンが考えていることのほうが面白い企画があるから、勉強して教えてよと伝えます。
そういうと必ず、では貴学はどういうことをしていますか?と質問してきます。うちの場合は、ランチェスターの「弱者の戦略」だよ。まずエリアを狭めて、対象高校の偏差値を決めて募集に挑む。うちのエリアは半径約20キロ、偏差値は53以下の学校の生徒・保護者と先生に何を伝えられるかが勝負。来年も新たな企画を考えているから、4月になったら話すよ。まあ、とにかくこれからは「ちいさな大学」の企画を考えた業者さんが勝ち組になれる。それは「ちいさな大学」は溺れるものは藁をもつかむからです。これから「ちいさな大学」の広報マンは今以上に勉強しなければ、広告屋さんの食い物にされるのが落ちです。私も他人事ではないので勉強します。
この時に語ったエリアが拡がってきて、今ではこの話は出来ません。
遠い学校のガイダンスに呼ばれて、行ってみると
もと三多摩地域の先生が「是非にと呼んでくれてと業者にいうそうです。そして、その先生は生徒にすすめてくれています」
この学校には行かねばです。
当時から変わっていないことは、ランチェスターの弱者の戦略です。
これは本当に勉強した方がいいですよ。
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