平成25年10月30日にFMICSに書いたモノです。
2年前も今も変わっていませんね。
赤で加筆しています。
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先日、ガイダンス業者さんの主催する大学広報特別セミナーに参加しました。タイトルが「大学オープンキャンパスに望むこと」となっていて、私立高校の進路指導の先生二人からの講演でした。先生が生徒にオープンキャンパス(以下、OC)を勧める理由は、大学進学に向けてモチベーションを高めることだと言います。また、生徒がOCに行く理由は、「志望校だった」、「授業の内容を知りたかった」、「雰囲気を知りたかった」、「入試の変更点を確認したかった」、「大学生の話を聞きたかった」でした。そして、大学に改善してほしいこととして「学部のガイダンスが同じ時間だった」、「同じような資料が多い」、「1・2年生向けの「入試問題対策講座」」、「個別相談の待ち時間が長い」、「休憩場所がない」、「学生が沢山いたほうがいい」、「在学生だけでなく卒業生の話も聞きたい」というもので、とても参考になる話でした。
高校生の学校選びを知ることがニーズを知ることです。この部分が重要です。
その業者さん曰く、ある大学のOCの模擬授業が普段の授業と同じペースで行ったので、参加した高校生の半分が寝ていたという恐ろしい話も聞きました。その話を聞いて、他のガイダンス業者の方から、模擬授業で大変だったとういう話を思い出しました。それはマンモス大学の教授が、50分授業の終了20分前に「生徒たちが、私の話を聞かないからやめた」と帰ってきてしまい、慌ててつなぎに走ったという話でした。わが身に置き換えると恐ろしい話です。広報担当者は、教員は高校生に対して、「しっかりと授業をしてくれるだろう」という思い込が間違いだと気づくことです。きっと、この大学教員の模擬授業に参加した高校生にとって、「行きたくない大学」となったはずです。これでは労力を使ってマイナス広報をしていることになります。
先日もある高校の1年生向けに大学・短大・専門学校のパネルディスカッションがありました。
大学の先生が開口一番に
「大学は就職をさせる機関ではないから」
と強く釘を刺していました。
短大説明がとても楽になったのは間違いありません。
高校1年生にそれいってもね~
私はガイダンス時に多くの高校生に向かって、どこの大学でも模擬授業を担当する教員は、その大学を代表するエース級が出てくるから、面白くて分かりやすいのは当たり前です。これが分からない面白くない模擬授業だとしたら、その大学のレベルはさらに低く見積もるべきだと言っています。当然ですが、よい教育をする者がよい研究もするとは限らないのも承知しています。また、一流の研究者と呼ばれる者が、よい授業をするかと言えばそれも違うのも重々承知しています。面白く楽しい授業で高校生に迎合しろという意味でもありません。強い大学さんには関係ないと思いますが、小さな大学にとってこれから「選ばれる大学」となるためにも高校生と直接会える模擬授業を重視し、大学の授業の魅力を伝えるFDも必要になると感じました。広報担当者は、高校生対象の模擬授業の大切さをいかに先生に伝えられるかが腕の見せ所ではないでしょうか。すくなくとも、なぜ、生徒が寝てしまうのかわからない教員を模擬授業の場には出さないことです。
まあ、こんなことずっとこんな話をいってきましたがぁ
まだまだわからない中規模以下大学さんの多いこと。
もう少し人の話を聞けばいいのにね~~
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