ある日、実家の魔窟発掘に、
精を出していた弟の嫁が、
「これ、お義姉さんのでしょ?」と・・・
昭和の香りがプンプンする、
少女漫画のイラスト12枚綴り。
カレンダーだったんだろうと思われる。
全く記憶にないんだけどな~。
私が母にねだって買ってもらったのか?
母の一存で私に買い与えたのか?
そのどちらかだろう。
弟のモノのはずはないしね。(笑)
ともかく、まずは見て頂こう!
1月 白鳥の湖
2月 アルプスの少女ハイジ
3月 蝶々夫人
4月 白雪姫と7人の小人
5月 京鹿子娘道成寺の清姫
6月 水の精オンディーヌ
7月 たけくらべの美登利か?
8月 たぶん、赤毛のアン
9月 ロミオとジュリエット
10月 小公女のセーラかな?
11月 若草物語の四姉妹
12月 シンデレラ
それにしても、
いつ頃のモノだろう?
表紙はなく、
カレンダー部分が切り取られていて、
何年のモノなのか判らない。
手掛かりは、イラストの隅の、
作者のサインだけだった。
サインは、3種類。
Miya・・・(?)
美也子、だよね~?
MAKOTO
『 ❜』の後は、数字? 66?
1966年ってこと?
子供時代から、
漫画はあまり読んでいないので、
漫画家さんの名前も多くは知らない。
だけど、美也子と言う名前には、
心当たりがあった。
牧美也子さん。
1935年(昭和10年)生まれ、
漫画家デビューは1957年(昭和32年)。
少女マンガ黎明期から、
長く活動されている漫画家さん。
故松本零士氏の奥様でもある。
そこから調べ始めてみたんだけど、
意外にも、あっけなく、
簡単にたどり着いた。
「りぼん」の1967年新春号付録、
世界名作カレンダーだった。
この白鳥の湖のサインは、Miya・・・の方。
美也子と使い分けてあったのだろうか?
洋物の時は、Miya・・・。
和物の時には、美也子と・・・
残るは、MAKOTOの方。
こっちは、牧美也子さんのことを、
色々調べている中で、
同世代の漫画家さんとして、
お名前が上がっていた、
高橋真琴さんでは、ないだろうか?
ビンゴ!
高橋真琴さん、男性、
1934年(昭和9年)生まれ。
漫画家デビューは、1953年(昭和28年)。
今でも、日本各地で展覧会が開催され、
好評を博しているらしい。
このカレンダーのサインは、
MAKOTOだったけれど、
現在は、MACOTOが使われている。
これで、このカレンダーらしきモノの、
正体は判明したけれど、
残る謎は・・・
私が欲しがったのか?
それとも、母が欲しかっただけなのか?
1967年と言えば、
私が小学生になった年。
1月ならば、まだ幼稚園児の私が、
本屋さんの店頭で、
「りぼん」を欲しがっただろうか?
私の記憶では、
「りぼん」を読み始めたのは、
1971年頃のはずなんだけどな~。
いずれにせよ、
正体が判明してスッキリ。
57年ぶりに日の目を見たわけだけど、
私は、こう言った類のモノを、
後生大事に取って置く性分ではない。
近いうちに処分するだろう。
母の下には、まだまだこう言うモノが、
数多く潜んでいる、はず・・・
考えただけで、恐ろしい。