ご近所の川辺の葛原に、
ベッコウハゴロモが姿を見せだした。
ちっこい虫さんで、
一辺1㎝ほどの三角形。
初めて見た時、てっきり蛾だと思った。
お顔が良く見えなくて、
その特徴的な翅を頼りに調べたけれど、
お名前が判らなくて・・・
それが、その顔をマジマジと眺めたら、
「なに、これ、セミみたいな顔!」と・・・
それでやっと、お名前判明した次第。
一見、蛾か?と思った虫さんは、
カメムシ目の昆虫だった。
セミや、ヨコバイたちと同じ頸吻亜目。
どうりで、お顔が似てたのね~。
ベッコウハゴロモを撮影していたら、
私と葛原を遮るレールの上を、
トコトコと歩く虫さんが・・・
キマダラカメムシの幼虫だった。
キマダラカメムシは、
国内最大級の大きさのカメムシ。
なので、この幼虫もそこそこ大きい。
カメムシは、成虫と幼虫で、
姿形、色や模様が全く異なっていたりで、
とても面白い虫さん。
このキマダラカメムシは中齢幼虫だけれど、
若齢幼虫は、成虫や、この中齢幼虫と、
これまた全く見た目が違う。
・・・とは、言うものの、
まだ若齢幼虫の実物には、
お目にかかっていないのだけど・・・
若齢幼虫も、
きっと近くにいるはずなんだけどね~。
キマダラ幼虫を追っかけていたら、
その下のコンクリートの上を、
緑色のちっこい物体が動いた!
え~っ!?
草の実かなんか?と思っていたのに~!
5㎜にも満たない小ささだけれど、
良く見れば、目も触角もある!
たぶん、これも、
カメムシの幼虫だろうと調べてみたら、
どうやら、マルカメムシの幼虫みたいだ。
クズなど、マメ科植物で良く見られる、
ちっこい丸いカメムシ、マルカメムシ。
成虫でも、5~5.5㎜ぐらいの大きさ。
葛原には、ウジャウジャいるもんだから、
いつもはスルーしてたマルカメムシ。
でも、幼虫の姿を見たのは初めてだった。
他にも、誰かいないかな~?と、
キョロキョロしていたら・・・
目立つ白星を二つ背負ったカメムシが・・・
マルシラホシカメムシかな?
遠くで蠢くカメムシも発見!
誰だろ~?
まだ幼虫のようだけど・・・
ヨツボシカメムシの幼虫?
その後、何気に撮った写真、
そこに写っていたカメムシが、
どうもヨツボシカメムシの成虫っぽい。
触角が赤いのよね~。
この葛原には、ウラナミシジミが発生する。
なので、蝶の幼虫っぽいのは、
ウラナミシジミの幼虫か~?
と思ったけれど、
シジミ蝶の幼虫にしてはスマート。
じゃあ、セセリ蝶の幼虫?
セセリ蝶の幼虫は、
イネ科植物の方が好きなんだと思うけれど・・・
まあ、いずれにせよ、
無事に蝶になっておくれ!
それにしても、
カメムシばっかりだな~と思っていたら・・・
黄金虫がいた~!
まだら模様のちっこい黄金虫、
セマダラコガネ。
体の割に大きな触角が、可愛いらしい。
ただの虫と通り過ぎずじっくり見ますと面白そうです。
そうそう~こちらではカメムシの事をアネコ虫といいます。
アネコとは若い女性の事で
昔は女性の化粧品はとても香料が強くちょっと臭いと感じられたようです。
カメムシは臭い虫(笑)そんなところからアネコムシとなったとのこと。
今そんなこと言ったら女性蔑視とかで問題になりますね。
でもこちらでは皆さんアネコムシと言っちゃってますけどね(苦笑
へ~、アネコ虫って初めて聞きました。
土地それぞれで、呼び名が変わるのも面白いですよね。
まだしばらく、カメムシ続きそうですので、
またか~と言わず、お付き合いくださいませ!