舞踊家 木室陽一 きむろよういち おどるおどる

木室陽一の舞踊活動が、次第に明らかに。創作・舞台・即興。彼は何処に居て何処に向かうのか。現在、愛媛・中島にて島暮らし中!

茶遊びで公開ワークショップ・リハーサル

2012-07-10 07:12:44 | 茶遊び・おどり屋
 
 
今年8月のお盆に向けて、
大阪でユニークかつ大規模かつ密やかなイベントが進行中です。


題して、

【七墓巡り復活プロジェクト】

2012年8月15日(水)


「七墓巡り」とは江戸時代の大阪町衆の風習で、毎年、盆になると市中郊外の七墓を巡り、有縁無縁を問わず「同じ大阪に住んでいた町衆、先人ではないか」とその霊を慰めたもの。また江戸後期ともなると若い男女のデートコースとしても活用されたようで、町衆は自由闊達に「遊び心」を持って七墓巡りを楽しんだという。

「大阪七墓巡り復活プロジェクト」は江戸期の都市祭礼であった七墓巡りと、町衆の「遊び心」を130年ぶりに復活させようというもので、七墓跡において語りや詩の朗読、演劇、歌、ダンス、音楽といった7つの遊び心溢れるパフォーマンスによって、大阪の町衆の霊を慰めることを企画している。


つまり、この8月15日に、大阪市内各地にある古来の墓場跡にて七組のパフォーマンスが展開。
それを巡って観てまわる。という企画です。

「大阪七墓巡り復活プロジェクト」
http://m.facebook.com/osaka7haka
アサヒ・アートフェスティバル 2012 参加作品
http://www.asahi-artfes.net/program/2012/post-15.html



さてさて、
先日、7月8日には、このプロジェクトにむけての公開リハーサルに参加してきました。


2012年7月8日(日)

【第3回トークセッション&公開リハーサル~葭原墓地編】

木室陽一の担当は、葭原墓地(今の天神橋筋六丁目あたり)。
いまは繁華街のど真ん中ですが、
中世の頃のこの地は、海と河の合流点。岬の先端にあった墓地で、「沖向かい地蔵」というお地蔵さまが今も残り、海の近い土地であった事を示しています。
そこに河からの堆積物がたまり、湿地帯となって一面の葦の原であったことから「あしのはら」。「あし」を「よし」と読み替えて、「よしわら」となりました。

墓場はたいてい、都市と村の境目にあり、また生と死の出会いの場所でもあるため、そこは一種の無法地帯・禁忌をおかすエリアともなり、ここに人びとを案内する役目が今回の趣向。

ルールが通用しない事が肌身に感じとられ、死ぬ覚悟、死を覚悟する。

そこに近づくのに、恐怖と緊張ではなく、遊びと楽しみから導き入る。

縁あるところから、縁なきところへ。

開かれた無縁が、
わたしは、ここで生きて行く
という表明となりはしないか。

ゆえに、無縁仏と向かい合い、供養をする。

さまざまな歴史の表層に折り重なってきた、先人の・先人との供養の営みに触れることで、
ここで生きて行くという表明。

僕としては、
「私達はこれからも生き続けられるでしょう」としている前提に浸りきっている自分に気づき。
さて、そこからどうやって「生き死にに関わる切迫感」を取り戻すのか、が課題。
恐怖や痛みを伴うものでなく、
共感や行動を伴うやり方で。

導き、導かれるような。

なんて事を、
陸奥氏、岸井氏(この日は、Skypeにて参加)、岡本氏、さらに10名ほどのお客様とのトークセッションで感じた次第。

13:00~カマンメディアセンターにて
 
 
     


【公開リハーサル】

さて、その後。
「茶遊び」のスタイルによる公開リハーサル。

陸奥氏がこの日の主人。

用意していただいたのは「梅ようぎ茶」
要は、塩こんぶ茶ですね。さすが大阪。

カマンメディアセンターで、お茶をいただいて、
それから、駅に移動して地下鉄に乗って、
天神橋筋六丁目へと向かいます。

目指すは、「沖向かい地蔵」。

 
 
          


アーケードの賑やかな商店街のひとつ裏手の道。
駐車場と医院とに挟まれた一角に、地蔵さまはいらしてました。

たしか、陸奥氏からのオーダーは、
お客様一人一人にむけてのものでした。
興にふれ、皆に手渡した花の香りと、その朽ちてゆく臭いとが手に残りながらの踊り。

参加者のみなさんとの距離。
狂気をもとめつつ。
ぐるりとまわり、また地をも穿ち。
未解決を残したまま。ひとおどり。


さぁて、どぉだったのだろう?

その疑問を、ゆっくりと8月15日まで噛みしめたいと思います。


陸奥氏からは、「梅ようぎ茶」一袋。
また、参加して下さったお客様から、ルイボスティーを、いただきました!

 
 
              
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茶遊び覚え書き@新今宮

2012-06-18 23:16:35 | 茶遊び・おどり屋
 
 
カマンメディアセンターに集合。

ちなみにお向かいは、有名なココルーム。
ここの常連の方による茶遊び。


この地は、昭和初期の名人棋士・阪田三吉の活躍した場所。
ゆえに「王将」
 
封をきったばかりの「王将」をいただく。
新茶である。

その名人棋士の話しを聞きつつ、今日おどりをみたいとの指定の場所は、新世界・フェスティバルゲート前。

すでに囲われて解体作業中のフェスティバルゲート。
そのまわりをぐるり巡る。

たどり着いた、交差点に向かう、きわ、で踊る。



いただいたお茶を一口

はだしになり
足の感覚を確かめながら
下と上とを繋げる

何事もなく過ぎる自転車の警官がお二方

通りの向こうには
工事に待機する作業の人々

僕は気づかなかったが
先には月も出ていたようだ


      


主人である依頼主は、解体されゆくフェスティバルゲートへの、鎮魂・レクイエムを思っていたようだ。

僕は、まったく違う思いから、着ていた衣装のジーンズのレクイエムを考えていました。


お尻に、あんな穴があいてちゃねぇ。



いただいたのは、
封をきった残りのお茶、全部。
です。


2012年6月6日(水)
大阪・山王:カマンメディアセンターにて
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みんなの誕生会

2012-04-04 19:46:00 | 茶遊び・おどり屋


青山家オープンハウス第二弾

「紫盛くん・ふじ子ちゃん、おめでとう」
~ みんなの誕生会 ~
 
 
仲間達との愉快な旅。
そして豊かな食。
さらに、皆様にお世話になってばかり。


ふじ子ちゃんの無事出産記念と、
紫盛くんの誕生会を兼ねて。
ハッピーターンずによる初ツアー演奏と、
ゆる~っ、としたダンス。
バーベキューに、
生演奏による、はっぴぃばぁすでい!


まずは、ひとつ。
記念となるひと時。


2012年4月1日 13:00~


          
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駐車場でのダンス

2011-03-10 01:05:45 | 茶遊び・おどり屋


このブログでは、2010年11月28日の記事。
『茶話会「立冬の会」』でご報告しました。


この時の駐車場でのダンスがYouTubeにアップされてます。


えぇと、
以下の3つのリンクは携帯用かも。
PCからは、「YouTube 駐車場でのダンス」で検索して下さいませ。



http://m.youtube.com/watch?gl=US&guid=ON&client=mv-google&hl=en&v=uz-RGgSA1qQ


http://m.youtube.com/watch?gl=US&guid=ON&client=mv-google&hl=en&v=OkHy3-I2Ps0


http://m.youtube.com/watch?gl=US&guid=ON&client=mv-google&hl=en&v=6mMxx6-dWXw



脅威は忘れた頃にやってくるっ。
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水上の輝氷

2011-02-19 22:45:27 | 茶遊び・おどり屋


夜の横浜パラダイス会館には10人くらいのお客様が集いました。


北の昆布と
京の抹茶と
南の湯呑みで

日本縦断のイメージ。


今回も、るぅ♪さんとの共演。


まるで流氷のようであり、
島のようであり、
生き物のように抱いたり、
岩と駆け登ったり。

円型からは時計のような向かい合い
そこを縦に貫いてく流れ
遠く離れて
ゆったり寄ってきて


踊りながら、暑くなってくるので
手袋をとり、
帽子を脱ぎ、
上着とマフラーを置き、
シャツ一枚になり…
は、やっぱり南下してきたせいですかね~
~大作になりました。


後日、
改めて、昆布茶と梅昆布茶とのセットをいただくことになりました!
田口さま、ありがとうございます。


2011年2月19日。
大通り公園にて。
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