稲びかり、
風がふき、
雨もやってきて、
二つの麦畑、無事に終了。
5日目はちぐはぐな不思議な雰囲気。
だが、欠けや歪みがカタチと素材との在り様に明滅をもたらして、
楽焼のような問い掛けも確かにあった。
そうして、楽日。
張り合った空間に鳴動が起こった、と感じた共演者もいました。
僕は、背に負った荷物を、
この回に初めて、すべて捨て去り、
今までにないラストを体験しました。

歓喜の笑みと共に、入り口ののぼりを降ろす。
まずは現実の危機を、全身で受け止める準備か。
目覚めのための麦畑。
2011年8月19日~24日
スタジオムービングアースにて。
ケイタケイ「二つの麦畑」4日目終了。
回を重ねるごとに、密度が
濃く締まってきた、との評判。
それにしても、スタジオが少しわかりづらいのですよね。
チラシの地図では真っすぐに描かれている商店街の道が、実際にはうねうねと曲がって折れているのもそのせい。
なので、
開演前の19:00~19:20に出演者が街角に立って、道案内をしています!
小田急線豪徳寺駅を出た場合。
改札を出ると(改札はひとつです)正面にはウワサの招き猫像があり、
そこから右に眺めると、写真のような風景。
この商店街を進んでゆきます。
案内人がいる場合にはこの商店街入り口に一人おり、
まずは道なりに進んで下さい。
居酒屋八剣伝や、モスバーガーを過ぎ、
老舗のお蕎麦屋やブックオフを過ぎ、
郵便局や料理屋やバーを過ぎたあたりで、迷いがちな三差路があり。
ここに案内人がいた場合は、左手に進んで下さい、と誘導があります。
ほどなく信号のある交差点が見えてきたら正解。
このバス通りを左に曲がります、という旨の、案内人の指示あり。
バス通りを左に進んで行くとセブンイレブンが見えてきて、
ここまできたらすぐそこです。
画伯らの手による「あの」のぼりが見えてきます。
ようこそ、ムービングアーススタジオへ。
ちなみに、私、木室陽一は、改札を出て最初のポイントに立っています。

この真ん中の赤いポストの前あたりにいるはず。
出現時間は19:00~19:20のみ。
レアです。
具体的に見えてこない焦りもあるようでいて、
まわりの先の決断に不甲斐なさも感じるけれど、
その決断も自分がそこにいたから生まれた事であるから、
役割なのかな、と。
今日の舞台は、何を知らせてくれるのか。
5日目、行ってまいります。
皆様、迷ってもたどり着きますように。
小雨がちでなんだか肌寒く、
ふと秋の気配を感じてしまう3日目。
ほっ、と豊かな出会いに恵まれ。
気持ちのよい午後を過ごしました。

柳宗里デザインの椅子。
丸く包まれる。
あぐらをかきながら肘もたれ出来、各方向に寄り掛かれる。
地球儀になった気分。
有名なバタフライチェアもあって、こちらは座ると背筋がのびる、不思議。
天童木工PLYにて。

ディジュリドゥ奏者、Akiraの参加しているDINGO。
そのファーストアルバム「arcadia」を戴く。
テクノロジーサウンドのかなめにぶぃぶぃ鳴るディジュ。
心地好い。
のびやかな休息の半日。
時おりふる雨が草履の足を濡らす。
見えない異変がそこにもあるという。
3日前から、だったはずの猛暑がすぃっと涼やかになり、
この夏のシリーズでは初めての雨が降る。
「麦畑」リハーサル中の身体感覚が、少し移ろいでゆく。
鎮魂により浄化し一体感も深まるが、
さて「ここにいては危ない」状況には今日から何が出来るのか。
すでに道は与えられているはずで、
だがまだ未知なそこには、
踊りを通じて明らかになってゆく。