ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

城下町犬山市

2007年12月22日 | 旅 行事
仕事の前日、犬山市に早く着いて、古い町並みを散策した。
日本最古の木造天守閣:国宝犬山城の城下町として、古い建物が保存され、どこそこに市民参加の施設、イベントが行われている。
お城への目抜き通り(本町通り)は、電柱地中化工事中だったが、この両側には昔ながらの商店、いこいの広場、文化資料館など、こじんまりとした中に伝統を大切にする郷土の心が感じられる。一方、中仙道の古民家を生かした創作フランス料理店、古い家を現代風にアレンジした喫茶店など都市ベッドタウンのしゃれた雰囲気もある。
いこいの広場の横には、高校生喫茶(無料)があったり、わき道を入った神社の小屋の中では小学生たちがゲーム遊びをしていて、教育への関心が高い地域と見た。
すぐ近くを流れる木曽川は、日本ライン下りと鵜飼いで有名だが、桃太郎伝説の舞台でもあるということを、資料館の特設展で知った。(どこそこに同じような言い伝えと名所にしたものがあるが夢があっていい)

ここに犬山祭り(4月)で曳かれる三層の山車(ヤマ)2台があったが、祭り当日は提灯を点し、笛太鼓でからくり人形を奉納するとある。飛騨高山や秩父のお祭りを思い出した。
通りをはさんでからくり展示館、面白おかしく色んな動きをするからくり人形が展示してある。9代玉屋庄兵衛さんの工房実演(4畳半くらい)も毎週2日行われている。
鯨のひげゼンマイ、歯車とあやつりヒモを使って、その時々の注文者の要求に応える苦労は並大抵ではないだろうし、たゆまないアイデアと技術を必要とする現代の業師とも言える。
多分後継者は、もういないだろう、この時代にその道一筋を通しておられる9代目(まだ50代半ばか?)に敬意を表したい。
この街は、春の日にでもゆっくりと1日かけて味わう歴史を感じさせる深みがある。
街を歩き回っているときには、ほとんど人に合わなかったが、翌朝の犬山駅では結構通勤の人で賑わっていたので、名古屋などのベッドタウン化が進んでいるのだろう。



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