自助共助公助に思うこと

緊急事態延長でこれからも先行き不透明な状態です。
菅首相は、「私の目指す社会像は 自助共助公助それと絆です」とおっしゃる。
何を言ってるの？
爺さんが自分の孫に言うのだったら良いが、一国の将来を託されたリーダーが所信表明演説の結びで真顔で言うことではないと呆れ果てる。
世界の中の日本の凋落、地球環境問題、貧困格差など、ささやかな自助共助だけでは押しつぶされそう？
我々世代も、自助を中心に高度成長を支えてきた自負はあるが果たしてそんなに誇れることか？
72、3歳で年金掛け金の元を取り、若い世代からの年金公助と医療制度頼みの老いぼれ（笑）は自戒を込めてつくづく考えます。
大学ひとつ取っても、安い学費や特別奨学金制度が無かったら希望の持てる青春だったろうか？
1960年代の国立大の授業料は確か半年で6000円、奨学金は毎月9000円（返済は3000円のみ）で貧困家庭でも何とかなった。
所得倍増や欧米に追いつき追い越せと皆んなでガムシャラにやってきた半生をどう総括するか？

心から思う事:

若い人は自助で身を立てる、我々年寄りは何よりも共助に努めたい、だから政治家は公助に真剣に取り組んで欲しい！
世の中が様変わりした今、政界、財界など全てに老害が酷すぎないだろうか？
中西経団連会長が労組との会談で他人事のように言う「日本の賃金水準がいつの間にかOECDの中で相当下位になっている」
加盟37ケ国中、1990年12位（英仏より上）から2019年24位（韓国より下）になり、年収400万円の30-40代男性が大幅に増加！
参院予算委での野党の「非正規など生活困窮者への支援は？」に対し、菅首相の答弁「暮らしをしっかり支えていく。政府には最終的に生活保護という仕組みもある」にも唖然とする。現在約160万世帯の生活保護相当の世帯はこの2-3倍はあると言われているが、身の回りの実感でもある。世間体を気にして我慢している国民性にもその一因がある。

財界総理も本物の総理もリーダーとして、もっと大きなVisionを確かめ世代の代表として果たすべき使命があるはずだと思う。
新聞の投書欄の若い意見が参考になる。