ご隠居さん:自我や世間の枠にとらわれず、社会の潤滑油となりたいものです。 AI時代は 人間らしい自由な発想がカッコいい

年を重ね、経験を積むにつれ、その時々の思いも変わっていく。その足跡を残しておくために

3だけ主義

2014年11月22日 | 私生活 雑感
この大変な時期に 何の大義か?解散という。
いつもながら、安倍首相は権力の行使だけで 納得のいく説明がない。

先日のラジオで、”3だけ主義”というのを知った。
「今だけ・金だけ・自分だけ」
政治家、大企業のTOPからわれわれ庶民、とくに高齢者、若間の間に蔓延している風潮を揶揄する言葉という。
振り返れば、、
自分たち60代、その上の70代は、S30年代からの高度成長時代に、経済を中心にイケイケどんどんの中で、社会正義とか矛盾には目をつむり、自分のことを中心に生きてきたように思う。
”見て見ぬふり”を決め込み、一見物わかりの良い処世術に長けている人が多いようだ。
戦後の家庭制度、日本的精神の崩壊の中で、確たる社会規範もなく、何も束縛のない自由・・・
ただ、あるのは会社・組織の掟・・・わが身に直接影響するから必死に従うのみ。
リタイアーしても、その習性は根強く残り、3だけ主義に拍車をかけている面があるのではないか?
政治家だけを責められない。
自分が若いころ、40-50代の先輩の中には、一徹だが人間味のある方が多くいた。
戦前の日本人の良さ、人と人とのつながりを大切にする魂が感じられた。
自分たちの世代はどうか? 今の若い世代に対しては、親世代のカガミでもあると考えるほうがいい。
一方で、
仕事でいろんな会社を訪問するが、とくにオーナー経営では、人間教育を重視されている。
日本的精神の伝承と組織の一体感・働き甲斐・人間としての幸せ・・etc.
季刊誌「職場の教養」 「PHP」 「ニューモラル」 「道徳経営塾」など、教材を使って朝礼などで浸透させている。
沼津のホテルでは、夜勤との交代の時間に1日分を朗読、感想を一言添えて引継ぎをされていた。
サービスが気持ち良いはず、感心した次第。    

また、先月の新聞記事で、「人を大切にする経営学会」なるものを知った。
Netで調べると、人=1.従業員と家族 2.外注先・仕入先 3.顧客 4.地域社会 5.株主 とか。
人を大切にして、実績を挙げている中小のオーナー会社が中心、これに大学教授、コンサルタントなどがサポートしている学問的な団体のようだ。
個人会員:年会費1万円
講演会や事例研究と企業訪問など、すでに数年前から活動している。
第5回「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞、を募集中

円安・株高はじめ、俗にいうアベノミクスで、恩恵を受けているのは、グローバル企業と富裕層のみ。
自動車など、下請け会社は原材料のアップ、海外との競争をタテにしたコストダウン要求で四苦八苦・・・
何よりも腹立たしいのは、品質や納入の要求が緩められないこと。
「図面通り」と大まじめに検査不良(過剰品質)、"ジャストインタイム"で梱包と納品の手間をかけさせられている。(日本人得意の過剰サービス?)
”人=外注先”を大切にしなくなった大手メーカー・・・下請け搾取と言ってもいい”自分だけ、金だけ”の取引がまかり通っている。

こういう学会で、説得力のある成果を期待したい。




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