気の広場

気の世界あれこれ・・・
  日常雑感あれこれ・・・

根気 ・・・ 2.怠け者は ・・・

2010-08-19 07:51:42 | Weblog
根気を必要としない仕事はひとつもない ・・・ ということは

この社会というものが その構成員みなの根気によってこそ

  ・・・ 成り立っていることを意味します。


その社会のなかで生きさせてもらっている以上は

  自分もまた一人前ぐらいの根気を持って働くのでなければ

「お天道(てんとう)サマに申しわけない」

  (昔ふうの しかし 私の好きな言い方です)

    ・・・ という理になるはずです。


すなわち 根気は 自分ひとりの人生を超えて

  社会的な義務やモラルでもある ということです。


「怠け者は世から去れ」といわれても ・・・ しかたがない道理です。





根気 ・・・ 1.牛のごとく

2010-08-19 07:06:38 | Weblog
日本の古い道歌(教訓の歌)に

  根気の大切さを説いたものが少なからずあります。

そのひとつに ・・・



  怠らずゆかば千里の外も見ん

    牛の歩みのよし遅くとも



牛の歩き方はのろい。

しかし 
  歩くことを続けさえするなら 千里以上もいくことができる。

大切なのは 歩みのはやさではなくて

  これを続ける根気である ・・・ 教えたものです。


セッカチな人は馬のはやさを求める。

しかし いかにはやくとも 根気に欠けて 途中で放棄するなら

  千里に達せず けっきょくは牛に負ける。


人間も牛のようにヨダレを ・・・

  ヨダレを垂らさないほうがよろしいが

とにかく 牛のようにゆっくり ノッシノッシと歩きたいものです。






忙しいからこそ ・・・ 3.腹(肚)をつくる

2010-08-19 06:12:29 | Weblog
多忙であるからこそ

  「急ぐべからず」の心がいっそう必要になるのです。


忙しいからこそ

  急いだり あせったりしたりしてはならないのです。


世の流動がはげしいときこそ

  「不動心」や 気長で 大きな視野が必要になるのです。


それだけが 「自分を守る」ことをしてくれるからです。


スピード時代であるからこそ

  心は反対に カタツムリが富士山を登るような

    ユックリズムの精神を必要とするのです。



亡父は晩年 世のセカセカした風潮を憂えて

「こんな調子ではいずれまた 大きな失敗をやらかすぞ。

 これからの日本人は 腹(肚)をつくることに努めなくてはいかん」

  ・・・ と力説していました。


腹(肚)とは この場合には 「急がない心」のことでしょう。


あわてないこと 落ちつくこと 気を長くもち

  大きな視野に立つこと ・・・ すべて「腹(肚)」です。


世のスピードに煽られない 重い重心を心にもつことです。

忙しい世なればこそ 心が悠々 堂々している必要があるのです。

そのためには「腹(肚)」を ・・・ と

    父はいいたかったのだと思います。