★早咲World-No.002
第44期大分合同アマ将棋名人戦3番勝負第2局 対川中清戦
(平成2年7月1日)
▲早咲誠和(挑戦者)
△川中 清(県名人)
▲7六歩 △3四歩
▲6六歩 △8四歩
▲7八飛(A:第1図)
△8五歩
▲7七角 △6二銀
▲6八銀 △4二玉
▲4八玉 △3二玉
▲3八玉 △1四歩(第2図)
(A)今日は三間飛車モード。
▲1六歩 △5四歩
▲2八玉 △5二金右(B)
▲3八銀 △5三銀
▲5八金左(C) △4四歩(D)
▲4六歩(E:第3図)
(B)川中名人の駒組は普通。自信がみなぎっている。
(C)先手が5筋の歩を突かないのは急戦にこられても良いし、自分から急戦にい
くためという意味もある。
(D)△5三銀からの継続手。位を張るという構想。
(E)実は急所の手。4筋の位を取られては指しにくくなる。
△4二銀上
▲5六歩(F) △3五歩(G)
▲6七銀 △4三銀
▲7五歩(H:第4図)
(F)後手が角道を止めたのでもう5筋の歩を突かない理由はない。
(G)後手は3~5筋の位取りを狙っていたが、結局は玉頭位取りに落ち着いた。
しかし手数がかかるのが難点。
(H)後手の△3五歩を見て、▲7五歩と対抗。このまま石田流に組めるのが三間
飛車の長所といえる。先手の捌き対後手の押さえ込みといった図式となっ
た。
△3四銀
▲6八角 △4五歩(I)
▲同 歩 △同 銀
▲4六歩 △3四銀
▲4七金 △8四飛(J:第5図)
(I)素早い歩交換。後手は押さえ込みとは違い、角道を通して捌きに重点を置い
た指し方。しかし、これでは玉頭に手が間に合わずに位取りの意味が半減。
早く玉を囲った上で2筋の歩を伸ばしていきたい所。
(J)危険な手。自分だけ歩交換して先手に歩交換させないのはあまりにも欲張
り。自玉も堅くはなく、危険極まりない。
▲9五角(K) △9四飛
▲9六歩 △6四歩(L)
▲7六飛 △6五歩
▲7七桂(M) △6六歩
▲同 銀(第6図)
(K)当然の1手。飛車浮きを咎めるならこの手。
(L)角道を通してきた狙いの手。
(M)しかし,桂跳ねで受かっているようでは先手の駒が捌けてきそうな雰囲気
に。
△4二金上(N)
▲5五歩(O) △同 歩
▲6五桂 △5四銀
▲7四歩(P) △6四歩(第7図)
(N)ここで金を締まるようでは変調。しかしこの金上がりはこの局面での好手。
後の△4一歩が打てると鉄壁。
(O)先手も強気に開戦。振り飛車の戦いでは5筋の歩を切ってるかどうかが大き
なポイントとなる。
(P)先手の駒が大きく活用できてはペースを掴んだか。しかし後手の金銀の厚み
も大きく、先手はその厚みに触らないように攻め続けることが大事になって
くる。
▲5三歩(Q) △4三金右
▲7三桂不成(R)△6五歩
▲7七銀 △5六歩(S)
▲8一桂成 △7五歩(T)
▲同 飛 △5七歩成
▲同 金 △9五飛
▲同 歩 △8四角(U:第8図)
(Q)大きなクサビ。
(R)方向違いの疑問手。ここは▲7三歩成△6五歩▲5二歩成△同金▲6二と
(A図)で先手良し。
(S)実力発揮の好手。桂馬は放置して手を稼ぐほうが良い。
(T)軽手。先に△5七歩成もあるところ。
(U)痛烈な飛取り。形勢は互角に。
▲7六銀 △4八歩
▲同 金 △7五角
▲同 銀 △7八飛(V)
▲5八金引 △7五飛成
▲5一飛 △6三銀
▲6四歩 △同 竜
▲8二角 △5三竜
▲同飛成 △同金寄(第9図)
(V)金銀両取りで後手も元気が出てきた。
▲7三歩成 △5四銀(W)
▲5九歩(X) △1五歩(Y)
▲7四と(Z) △1六歩
▲1八歩 △7三歩
▲同角成 △5七歩(第10図)
(W)うまく先手の攻めをいなしたようだが。
(X)金底の歩岩より堅し。
(Y)底歩で壁になったので端攻めは当然の手。
(Z)端歩はとらないほうがわかりやすい。と金攻めで後手を焦らす。
▲同金右 △7八飛(a)
▲7二飛(b) △5五角(c)
▲同 馬 △同 銀
▲6七角(d:第11図)
(a)この数手の後手は変調。しかし、と金攻めは確かに早い。
(b)ここ▲6四とは△7三飛成で負け。2段飛車で玉にプレッシャーを与えつ
つ、次の▲6四とを狙う。
(c)と金攻めを防ぎつつ、壁角を捌いた手。
(d)厳しい手。純粋な飛・銀取りが受からない。
△4八銀
▲3九桂 △5六歩(e)
▲7八角 △5七歩成
▲同 金 △同銀成
▲3四角 △4八金(f:第12図)
(e)仕方ないとはいえこれではつらい。
(f)歩があれば△4一歩だが、金を打つと戦力不足なので詰めろをかけて下駄を
預ける。
▲4一銀(g) △3三玉
▲4二飛成 △3四玉
▲4五竜 △3三玉
▲3四飛(最終図)
まで、117手で早咲さんの勝ち
(g)この手で詰み。△同玉なら▲5一飛△3二玉▲4二飛成△同玉▲5三飛成
△同玉▲4三金で詰み(B図)。と金、成桂まで詰みに働く。
(自戦解説:早咲誠和)
第44期大分合同アマ将棋名人戦3番勝負第2局 対川中清戦
(平成2年7月1日)
▲早咲誠和(挑戦者)
△川中 清(県名人)
▲7六歩 △3四歩
▲6六歩 △8四歩
▲7八飛(A:第1図)
△8五歩
▲7七角 △6二銀
▲6八銀 △4二玉
▲4八玉 △3二玉
▲3八玉 △1四歩(第2図)
(A)今日は三間飛車モード。
▲1六歩 △5四歩
▲2八玉 △5二金右(B)
▲3八銀 △5三銀
▲5八金左(C) △4四歩(D)
▲4六歩(E:第3図)
(B)川中名人の駒組は普通。自信がみなぎっている。
(C)先手が5筋の歩を突かないのは急戦にこられても良いし、自分から急戦にい
くためという意味もある。
(D)△5三銀からの継続手。位を張るという構想。
(E)実は急所の手。4筋の位を取られては指しにくくなる。
△4二銀上
▲5六歩(F) △3五歩(G)
▲6七銀 △4三銀
▲7五歩(H:第4図)
(F)後手が角道を止めたのでもう5筋の歩を突かない理由はない。
(G)後手は3~5筋の位取りを狙っていたが、結局は玉頭位取りに落ち着いた。
しかし手数がかかるのが難点。
(H)後手の△3五歩を見て、▲7五歩と対抗。このまま石田流に組めるのが三間
飛車の長所といえる。先手の捌き対後手の押さえ込みといった図式となっ
た。
△3四銀
▲6八角 △4五歩(I)
▲同 歩 △同 銀
▲4六歩 △3四銀
▲4七金 △8四飛(J:第5図)
(I)素早い歩交換。後手は押さえ込みとは違い、角道を通して捌きに重点を置い
た指し方。しかし、これでは玉頭に手が間に合わずに位取りの意味が半減。
早く玉を囲った上で2筋の歩を伸ばしていきたい所。
(J)危険な手。自分だけ歩交換して先手に歩交換させないのはあまりにも欲張
り。自玉も堅くはなく、危険極まりない。
▲9五角(K) △9四飛
▲9六歩 △6四歩(L)
▲7六飛 △6五歩
▲7七桂(M) △6六歩
▲同 銀(第6図)
(K)当然の1手。飛車浮きを咎めるならこの手。
(L)角道を通してきた狙いの手。
(M)しかし,桂跳ねで受かっているようでは先手の駒が捌けてきそうな雰囲気
に。
△4二金上(N)
▲5五歩(O) △同 歩
▲6五桂 △5四銀
▲7四歩(P) △6四歩(第7図)
(N)ここで金を締まるようでは変調。しかしこの金上がりはこの局面での好手。
後の△4一歩が打てると鉄壁。
(O)先手も強気に開戦。振り飛車の戦いでは5筋の歩を切ってるかどうかが大き
なポイントとなる。
(P)先手の駒が大きく活用できてはペースを掴んだか。しかし後手の金銀の厚み
も大きく、先手はその厚みに触らないように攻め続けることが大事になって
くる。
▲5三歩(Q) △4三金右
▲7三桂不成(R)△6五歩
▲7七銀 △5六歩(S)
▲8一桂成 △7五歩(T)
▲同 飛 △5七歩成
▲同 金 △9五飛
▲同 歩 △8四角(U:第8図)
(Q)大きなクサビ。
(R)方向違いの疑問手。ここは▲7三歩成△6五歩▲5二歩成△同金▲6二と
(A図)で先手良し。
(S)実力発揮の好手。桂馬は放置して手を稼ぐほうが良い。
(T)軽手。先に△5七歩成もあるところ。
(U)痛烈な飛取り。形勢は互角に。
▲7六銀 △4八歩
▲同 金 △7五角
▲同 銀 △7八飛(V)
▲5八金引 △7五飛成
▲5一飛 △6三銀
▲6四歩 △同 竜
▲8二角 △5三竜
▲同飛成 △同金寄(第9図)
(V)金銀両取りで後手も元気が出てきた。
▲7三歩成 △5四銀(W)
▲5九歩(X) △1五歩(Y)
▲7四と(Z) △1六歩
▲1八歩 △7三歩
▲同角成 △5七歩(第10図)
(W)うまく先手の攻めをいなしたようだが。
(X)金底の歩岩より堅し。
(Y)底歩で壁になったので端攻めは当然の手。
(Z)端歩はとらないほうがわかりやすい。と金攻めで後手を焦らす。
▲同金右 △7八飛(a)
▲7二飛(b) △5五角(c)
▲同 馬 △同 銀
▲6七角(d:第11図)
(a)この数手の後手は変調。しかし、と金攻めは確かに早い。
(b)ここ▲6四とは△7三飛成で負け。2段飛車で玉にプレッシャーを与えつ
つ、次の▲6四とを狙う。
(c)と金攻めを防ぎつつ、壁角を捌いた手。
(d)厳しい手。純粋な飛・銀取りが受からない。
△4八銀
▲3九桂 △5六歩(e)
▲7八角 △5七歩成
▲同 金 △同銀成
▲3四角 △4八金(f:第12図)
(e)仕方ないとはいえこれではつらい。
(f)歩があれば△4一歩だが、金を打つと戦力不足なので詰めろをかけて下駄を
預ける。
▲4一銀(g) △3三玉
▲4二飛成 △3四玉
▲4五竜 △3三玉
▲3四飛(最終図)
まで、117手で早咲さんの勝ち
(g)この手で詰み。△同玉なら▲5一飛△3二玉▲4二飛成△同玉▲5三飛成
△同玉▲4三金で詰み(B図)。と金、成桂まで詰みに働く。
(自戦解説:早咲誠和)
何度か戦って、まぎれのない手を選ぶ。初手合いの人には勝てる率が高い。等気付きました。6月Rで初戦ウォウミングアップで負け。4回戦では上位の人だから、初段以上の人だと思いました。
現在覚えかけの×口口でしょうかと思いました。相手の方を見た瞬間、ガチンコ勝負~次欄参照~になると思い、△口口で戦いました。一手一手慎重に進めるものの、飛車を捨ててきて「えっ。」と叫びました。一度抵抗するものの受けられ負けました。
今後常に三手先を読むようにしてみようと思います。ポカをする率が低くなると思うので…。B級の方と戦うと前述のように、何かに気付きます。私にとっては強すぎる人とたまに対局した方がいいのかもしれません。
迷?コーチのおかげで、私は交互打ちの練習をする事にしました。交互打ちでない場合センターに返されると、お見合いしてしまうケースがある。交互打ちの方がかえって失点につながらない。
健常者でも遠慮なしに、弱点~私の場合バック打ち~を攻めてきます。
今後、新規にコメント書き込む場合、本文の内容にかかわらずトップページに書き込もうとおもいます。
もし、本文とコメントの内容が、合致しているのがみつかれば、そこに入力します。