★早咲World-No.006
第12回大分合同豆棋士将棋大会中学生の部決勝 対葉修治戦
(昭和63年10月12日)
[自戦解説:早咲誠和]
▲葉修治(中学2年)
△早咲誠和(中学3年)
▲2六歩 △3四歩
▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二銀
▲5六歩 △4二飛
▲6八玉 △6二玉
▲7八玉 △7二玉
▲5七銀(A:第1図)
△8二玉
▲7七角 △4三銀
▲8八玉 △7二銀(第2図)
(A)穴熊を狙う手。
▲9八香 △1四歩
▲9九玉 △3二飛(B)
▲2五歩 △1三角(C)
▲5八金右 △3五歩
▲8八銀(D) △3六歩(E)
▲同 歩 △同 飛
▲3七歩 △3四飛(第3図)
(B)石田流を狙う。
(C)狙いの一手。これで2筋を防ぎつつ銀取り。石田流に組むための大事な端歩を活か
した。
(D)▲2六飛と浮き飛車に構えるところ。
(E)すかさずの歩交換。これで後手の飛・角が捌きやすくなった。
▲7九金 △3三桂
▲4六銀(F) △1二香(G)
▲6八金寄 △4五歩
▲5七銀 △4四銀
▲1六歩 △3五銀
▲1五歩(H:第4図)
(F)△5七角成▲同金△4五桂を避けた手。
(G)角筋を避ける振り飛車の常套手段。
(H)先手陣は完成しているので強気の開戦。後手の金が浮き駒なのもポイント。
△同 歩
▲同 香 △1四歩
▲同 香 △同 飛
▲3三角成 △1九飛成
▲4八飛(I) △5二金左(J)
▲2三馬 △2六銀
▲1四歩(K:第5図)
(I)お互いに大きく捌きあった局面だが、先手の飛車が狙われる駒なのが痛い。後手の
角の活用ができれば後手ペースになる。
(J)落ち着いた手。△2九竜は▲1四歩で難解。
(K)悪手。▲2四歩(参考A図)として角の活用を抑えるべき。
△5七角成
▲同 金 △2九竜
▲4五馬(L) △6五桂(M)
▲6六金 △7七香
▲7八桂 △5七桂成
▲1八飛 △1七歩(N:第6図)
(L)実力発揮の好手。香を取るよりは自陣に馬を引く味の良い手。
(M)単純な金取りだが受けにくい。
(N)飛車を取れるこの歩が疑問手だから将棋は難しい。ここは△同竜▲同馬△7八香成
▲同金△5八飛(参考B図)で優勢。
▲4六馬(O) △1八歩成
▲5七馬 △5九飛
▲6八馬 △5七銀
▲5九馬 △同 竜
▲8六桂(P) △7一玉(Q:第7図)
(O)この馬引きが好手。先手持ち直した。
(P)鋭い狙い。△7九香成なら▲7四桂打△同歩▲同桂で詰み。
(Q)頓死を食らわないように早逃げ。
▲7七桂 △9五角(R)
▲8九金 △6六銀成
▲同 歩 △8六角
▲同 歩 △7八金(S)
▲7九香 △同 金
▲同 銀 △8七桂(第8図)
(R)桂馬を外せば怖いところがなくなる。△6八銀成は危険。
(S)しかしこの攻めでは攻め駒が3枚のため細い感じ。
▲8八玉 △7九桂成
▲同 金 △8七香
▲同 玉 △7九竜(T)
▲4六角(U) △7八銀
▲9六玉 △6四歩(V)
▲7九角 △同銀不成
▲7八金(第9図)
(T)手筋で迫るが難しい将棋になった。しかし……。
(U)▲8二銀△同玉▲7四桂△同歩▲4六角の王手飛車(参考C図)もあるが、△6四
桂▲7九角△6七銀で後手良し。ここは冷静に▲7八金(参考D図)で、大変な局
面。
(V)一旦7八銀を決めて△6四歩が冷静。
△6九角(W)
▲8七銀 △7八角成
▲同 銀 △9五金
▲同 玉 △9四歩
▲8五玉 △8四歩
▲9六玉 △9五歩(最終図)
まで、112手で早咲さんの勝ち
(W)この角が決めてで受けはない。
これで中学生3年間負けなしで中学生名人3連覇を達成した。
第12回大分合同豆棋士将棋大会中学生の部決勝 対葉修治戦
(昭和63年10月12日)
[自戦解説:早咲誠和]
▲葉修治(中学2年)
△早咲誠和(中学3年)
▲2六歩 △3四歩
▲7六歩 △4四歩
▲4八銀 △3二銀
▲5六歩 △4二飛
▲6八玉 △6二玉
▲7八玉 △7二玉
▲5七銀(A:第1図)
△8二玉
▲7七角 △4三銀
▲8八玉 △7二銀(第2図)
(A)穴熊を狙う手。
▲9八香 △1四歩
▲9九玉 △3二飛(B)
▲2五歩 △1三角(C)
▲5八金右 △3五歩
▲8八銀(D) △3六歩(E)
▲同 歩 △同 飛
▲3七歩 △3四飛(第3図)
(B)石田流を狙う。
(C)狙いの一手。これで2筋を防ぎつつ銀取り。石田流に組むための大事な端歩を活か
した。
(D)▲2六飛と浮き飛車に構えるところ。
(E)すかさずの歩交換。これで後手の飛・角が捌きやすくなった。
▲7九金 △3三桂
▲4六銀(F) △1二香(G)
▲6八金寄 △4五歩
▲5七銀 △4四銀
▲1六歩 △3五銀
▲1五歩(H:第4図)
(F)△5七角成▲同金△4五桂を避けた手。
(G)角筋を避ける振り飛車の常套手段。
(H)先手陣は完成しているので強気の開戦。後手の金が浮き駒なのもポイント。
△同 歩
▲同 香 △1四歩
▲同 香 △同 飛
▲3三角成 △1九飛成
▲4八飛(I) △5二金左(J)
▲2三馬 △2六銀
▲1四歩(K:第5図)
(I)お互いに大きく捌きあった局面だが、先手の飛車が狙われる駒なのが痛い。後手の
角の活用ができれば後手ペースになる。
(J)落ち着いた手。△2九竜は▲1四歩で難解。
(K)悪手。▲2四歩(参考A図)として角の活用を抑えるべき。
△5七角成
▲同 金 △2九竜
▲4五馬(L) △6五桂(M)
▲6六金 △7七香
▲7八桂 △5七桂成
▲1八飛 △1七歩(N:第6図)
(L)実力発揮の好手。香を取るよりは自陣に馬を引く味の良い手。
(M)単純な金取りだが受けにくい。
(N)飛車を取れるこの歩が疑問手だから将棋は難しい。ここは△同竜▲同馬△7八香成
▲同金△5八飛(参考B図)で優勢。
▲4六馬(O) △1八歩成
▲5七馬 △5九飛
▲6八馬 △5七銀
▲5九馬 △同 竜
▲8六桂(P) △7一玉(Q:第7図)
(O)この馬引きが好手。先手持ち直した。
(P)鋭い狙い。△7九香成なら▲7四桂打△同歩▲同桂で詰み。
(Q)頓死を食らわないように早逃げ。
▲7七桂 △9五角(R)
▲8九金 △6六銀成
▲同 歩 △8六角
▲同 歩 △7八金(S)
▲7九香 △同 金
▲同 銀 △8七桂(第8図)
(R)桂馬を外せば怖いところがなくなる。△6八銀成は危険。
(S)しかしこの攻めでは攻め駒が3枚のため細い感じ。
▲8八玉 △7九桂成
▲同 金 △8七香
▲同 玉 △7九竜(T)
▲4六角(U) △7八銀
▲9六玉 △6四歩(V)
▲7九角 △同銀不成
▲7八金(第9図)
(T)手筋で迫るが難しい将棋になった。しかし……。
(U)▲8二銀△同玉▲7四桂△同歩▲4六角の王手飛車(参考C図)もあるが、△6四
桂▲7九角△6七銀で後手良し。ここは冷静に▲7八金(参考D図)で、大変な局
面。
(V)一旦7八銀を決めて△6四歩が冷静。
△6九角(W)
▲8七銀 △7八角成
▲同 銀 △9五金
▲同 玉 △9四歩
▲8五玉 △8四歩
▲9六玉 △9五歩(最終図)
まで、112手で早咲さんの勝ち
(W)この角が決めてで受けはない。
これで中学生3年間負けなしで中学生名人3連覇を達成した。
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