ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

はしば食堂(1)  ~そうだ、長野、行こう~

2016-10-24 07:32:47 | PiTaPaより遠くへ

 富倉そばの話題はこのブログでも2度ほど記しています。飯山市富倉から中野市へ移転した郷土食堂のそばのことです。

 今回は、富倉地区へ行ってそばを食べてやろうとクルマを走らせたのでした。新幹線の駅になってすっかり雰囲気の変わってしまった飯山駅から国道292号線を上越市方面へ上っていきます。「日本一周中」と後ろに書いた自転車の兄ぃが走っているのを追い越しました。いろんな趣味や趣向をもつ人がいて、誰にも邪魔されずにそれに没頭できる国。いいですね。平和なこの国であってほしいと願ったのでした。

 さて、うろ覚えで「かじか亭」を目指したつもりでした。道端の看板に従って国道からクネクネと高度を上げ、たどり着いたのはなぜか「はしば食堂」。無計画に行動する私のこと、そんなことはしょっちゅうです。

 その食堂はふつうの民家です。富倉の集落の中の一軒。お世辞にもしゃれているとはいえないところが、かえって気分を盛り立てます。お昼少し前、幸い並ぶことなしにテーブルにつけました。2部屋(3部屋かな?)かの襖を外して「食堂」にしてありますが、仏壇もある、まるっきり生活空間です。開店前に片づけてテーブルをいくつか置きましたという様子。

 モンペに赤いエプロンのマダム(おばぁちゃんです。アニメに出てきそうなキャラクターで、きっと名物おばあちゃんなんでしょう)が小皿を運んできます。飲み屋さんでいうところの付きだし。5皿あったと思います。カボチャ、ミョウガ、枝豆の焚いたもの、それからえーと…フキと、そばに使うネギ。これが¥200円なんだって。何人で来ようがグループにこれだけのセットが勝手に並べられる。そばと笹ずしを注文しました。

 笊に一口分ずつきれいに分けられたそば。ぼっち盛りですね。薄くて平べったい。つやがあって喉ごしがいい。つるっと入ってしまいます。初めての客にマダムがそばの量を説明していましたが、「大盛りでも喉ごしがいいので簡単にお腹に入ります」笹ずしは私の感覚からすれば酢が甘いように思いますが、それもその土地の味わいでしょう。簡単にお腹に収まってしまいました。

 郷土そばでは当たり前だったかんずり(唐辛子の香辛料)がこちらにはありません。かつて郷土そばのおばあさんが話してくれたように、郷土そばのオリジナルだったということがこちらに来てわかりました。

 そうこうするうちにそのマダムが、笊を抱えて各テーブルを回る。「これ短いやつだけど…」とそばを少しずつテーブルの笊に置いていきます。少し得したような気分。

(つづく)


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