姫路まで往復することが年に何度かあることは、えきそばの記事でも記していますが、「阪神・山陽 シーサイド1Dayチケット」なる割引乗車券があるということをつい先日知りました。
阪神電車全線、山陽電車全線、その間をつなぐ神戸高速線の元町~西代が一日乗り降り自由で2000円。阪神電車全線となれば大阪難波からも使えます。ということは、何度も乗車下車を繰り返さなくても、大阪難波から山陽姫路まで日帰りで一往復するだけで、普通に切符を買えば、あるいは得意のPiTaPaを使えば2680円のところ、2000円だけ頂戴しますというオイシイ切符なわけです。
2009年3月に阪神と近鉄がつながってからは、姫路への往復はほとんどJRではなく、このシーサイドライン(阪神+山陽)を使っています。時間はJRよりも30分ほど余分にかかりますが、往復して2680円という魅力的な料金と、一人掛けクロスシート車(山陽電車の5030系というらしい)に乗れる可能性もあるからです。私のように一人で移動する者は二人掛けクロスシートは気を遣いますからね(案外繊細なんだ!)。もうひとつ、大阪方面から姫路方面に向かうと三宮までは座れなくても、三宮を過ぎるとこれが同じ車内かなと思うほど、あるいは山陽電車は潰れないかなと心配したくなるほどに空きます。車内が静かなのがいいです。
阪神梅田-山陽姫路を走る「直通特急」は、大阪-姫路間を走るJRの「新快速」と競合します。比較をしてみます。
新快速 大阪-姫路 61分 1450円
直通特急 阪神梅田-山陽姫路 95分 1250円
200円余分に払って約30分早く着くことを望むかどうかということですね。なるほど、わかってきました。世の中の多くの人が200円余分に払ってでも新快速を選択するわけだ。だから、さらに魅力的な運賃を示す必要が、阪神・山陽側にあるということですか。
姫路に用事のある大阪の人が往復するとして、ふつう400円を払ってでも移動時間1時間短縮するほうを選ぶ。でも、「阪神・山陽 シーサイド1Dayチケット」で900円安くで移動できるなら、1時間早く出ることも厭わない人もあるかも知れませんね。会社から2900円の出張旅費が出たならば、このチケット利用で昼飯が食べられる。
この魅力的な乗車券は平成23年の4月から販売されていたそうです(発売期間は24年の3月末まで、使用できるのは4月末まで)。もっと早く知っておくべきだったと口惜しく思いました。ただ、私のような近鉄沿線に住む者には、乗車券を買うために一旦大阪難波で下車、さらに帰りにも近鉄線でPiTaPaを使うために、大阪難波で一旦改札口をくぐらなければならないのは直通運転のメリットがないという泣き所はあります。
そうそう、この30日に往復した時は、往復とも1人掛けシートでした。ラッキー。
阪神梅田⇒山陽網干⇒尼崎⇒奈良のルートの電車を乗る
ことはできますか?
お尋ねの件、このページをご覧いただければ解決すると思いますよ。
http://rail.hanshin.co.jp/ticket/otoku/?mode=detail&seq=83&area=
阪神電車:全線
神戸高速:元町~西代
山陽電車:全線
が乗り降り自由というわけですから、お尋ねの部分の、
「尼崎⇒奈良」のうち、大阪難波~奈良の部分はこの切符では乗れないことになります。
どうぞ、よい旅を。