久しぶりにトランシーバーが必要になり、どこだったかな?と押し入れを探して取り出しました。何年かぶりの出番。今はなきSANYOの、特定小電力TA-PC7です。
電池を入れたらとりあえずは使えるのですが、なんのタイミングか突然電源が落ちる。しばらくすると勝手に戻るのですがその時のチャンネルはなぜか9chで、誤動作防止のロックがかかった状態。この無線機は95年か96年くらいに2台セット、スピーカーマイクロホン付きで、15000円ほど払った(それでも安く買えたと思った)ように思います。遊びならともかく仕事には使えないなと新品を買うことにしました。特定小電力2台が1万円以下で買えるならいいかなと、Amazonを開いてみたら、なんと2999円で2台セットが買えるらしい(同じ特定小電力でも、国内ブランドにはそれなりの値段が付いています)。そんな値段でちゃんと通話が成り立つのだろうかとレビューを見たら、「ちゃんと使える」、「これで十分」という書き込みがたくさんありました。もちろん、「ハズレ」「すぐに捨てた」という低評価もありました。
技適(総務省技術適合商品)があるかどうかという点も検討材料であることがわかってきましたが、ちゃんと取られているようです。しかも同じ値段で同じ会社の製品がいくつかあるようです。つまり、コストダウンのために、どの製品を買っても、箱は同じ?
3000円ならハズレでも諦めがつくかと、T668という製品をポチッ。このT668は小さく軽く、PTTボタン(しゃべるとき押すボタン)が本体のサイドについています。PTTボタンが前面に付いている製品もありますが、親指で押しながらしゃべるのは、ちょっと窮屈かもしれません。
2日後。届きました。なんとも怪しい。まず箱が怪しい。技適番号は書かれているのにメーカー名も品番も書かれていません。日本語表記も怪しい。こんな感じです。
日本語を知らない人が最終チェックしたのでしょうね。ちょうど私たちが翻訳サイトを使って英訳したものを、英語圏の人たちが読むとこんな印象なのかと思います。箱の中には、本体2台がそれぞれプチプチの袋に入っていて、ほかにストラップが2台分。それに薄い紙1枚に両面印刷のマニュアル。この日本語も箱同様に怪しい。
- 個人医療機器を携帯して注意
- トランシーバーを清潔する際は湿らせた布で清潔します。
- ご注文と本製品について何かご不明な点がありましたら、最初に連絡してください。満足できる返事をします。
- トランシーバーを使用するための暖かいヒント
さらに、電池(単4×3/台)を入れるために、ベルトクリップを外さなければならないのですが、その説明が簡便すぎて、初めての者には理解できません。5分ほど掛かって、クリップが外せました。筐体の印象に高級感はありません(当然ですね)が、かといってとりたててチープとも思えません。
重量は電池、ストラップ込みで101.4g/1台。SANYOのTA-PC7が202.1g(電池込み)ですので、目方は半分ということになります。
翌日、会社で若い社員に手伝ってもらって、通話の実験をしました。特定小電力のトランシーバーは出力が10mWです。これはSANYOのも同じ。見通しのよいところなら、1~2kmくらいは飛ぶそうですが、さしあたり私にはそんな距離は必要ありません。大声を出すにはちょっと遠いか?くらいの距離が通じればよいのです。実験結果は十分でした。鉄筋の建物内、建物の内と外、良好です。片方は鉄筋の建物1階、片方は屋外で直線距離約150m、その間に鉄筋3階の建物1棟を挟んでクリアにやり取りできました。
20年以上の時を経て、TA-PC7(9ch仕様)と今回のT668(20ch仕様)はやり取りができるか。9ch仕様の1~9chは20CH仕様の12ch~20chが同じ周波数だとわかりました。TA-PC7の9chとT668の20chで通話が可能でした。
価格を考えれば十分お得なアタリの1台、もとい2台ですよ。
と思っていたら、思わぬ弱点が見えました。案外電池の消耗が早い。それも、2台ワンセットで使っているのに電池の減りが2台で違う。消耗の早いほうは、電源スイッチを入れていないのに減っていく。ま、値段が値段なので、使うたびに電池を抜いて対処しようと思っています。
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