ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

みたらい渓谷(3)

2016-11-22 23:51:43 | PiTaPaより遠くへ

 今回は目的の第一展望台までやってきたので、もうこれ以上登るつもりもありません。やってきた杉林の中の登山道を下りていきます。これから登ろうとする人たちと何度も「こんにちは」を繰りかえし、観音峯登山口休憩所まで戻ってきました。これからみたらい渓谷を下って帰ります。前半はややたいくつな植林の中の道。

 この1.5kmほどの間に小さな水力発電所があります。遊歩道から発電所へ下りる分岐点には、危険なので水路に入らないよう…という関西電力の立札があります。わざわざこんな立札があるということが、入りたがる人がいるという証拠でもあります。それは風景として魅力的ということか?往路では通り過ぎましたが、行ってみよう。どんなところでしょう。

 遊歩道からほぼ川まで下りていく道。川の手前に詰所のような建物があって、その向うが小さなダムのように山上川が堰き止められている。斜度があって豪快に流れてきた水は、大きな岩をくりぬいたような渕にプールされています。水が澄んでいるので底まで見えるけれども、5mくらいの深さはあるのでしょうか。堰き止められた向こう岸側がダムへの取水口となっているらしく、水がその方向へ流れ出ています。「水路に入るな」と言われても、どうやったら水路に入れるのか悩むような岩の状況です。こちら側の岸も大きな岩の上。比較的フラットな岩が苔生しています。写真になるとしたら、この深いプールに水が流れ込むところか?写真にするためには大きな岩の上を下流側に移動しなければなりません。もしも、苔で滑ったりしたら、私はこのプールにダイブするしかありません。自然と腰が引けるような姿勢になっているのがわかります。足元に神経を集中させながらシャッターを押していると、取水口のほうで機械が動くような音が!振り向くと…黄色いパトランプ(黄色回転灯というらしい)が光っています。私が立ち入り禁止部分に入ったので、警告しているのかも知れぬ。いや、もうひとつ考えられるのはこの川が急に増水するという信号か?と思い、速やかに、でもできるだけ落ち着いて岩から離れたのでした。安全と思える場所まで退いて観察をしてみると、取水口から落ち葉などを取り除く装置が作動しているらしい。一定の間隔で作動するわけですね。そりゃそうだ。こんな山の中の落ち葉いっぱいの激流では下手すると落ち葉で水が塞がれるということもあるでしょう。原因がわかってしまえばどうということはありませんが、恥ずかしながら怖かった経験でした。というわけで、状況を説明する写真も撮れませんでした。

 もとの遊歩道まで戻ったら下流から登ってきた様子の数人グループ。私の姿が見えたものですから、遊歩道はどっちへ行くものか迷っています。「遊歩道はこちらではありませんよ」と案内してあげました。とても怖いところですから近寄らないほうがいい。胸のうちで思ったのでした。

 下流に歩いていくと、人がどんどん増えます。往路とは大違い。明らかに私より大先輩と思われる何十人かのグループが、これから昼食に入ると見えて、遊歩道にまで腰を下ろそうとするものですから歩きにくい。水辺にもたくさんの人たちが下りています。やはり、明暗が強すぎて写真にはなりにくいなと思いながら、みたらい渓谷の下流、国道309号のところまで戻ってきたのでした。

 ここからは役場横のグラウンドまで約3kmを歩いて帰ります。帰りは国道を歩いてみましたが、細い国道は、クルマの対向も難しい。こんな休日の客の多くなる時期でも、みたらい渓谷がそんなに大混雑しないのは、自分の足でここまで歩いてこなければならないからでしょう。訪れるまでは紅葉の季節に、しかも休日にやってくるなんて人を見にいくようなものではないかとも思っていたのですが、交通不便のおかげで、大混雑を経験せずにすみました。


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