ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

デジタルスパイス

2007-01-09 19:15:43 | 読んだ新聞記事
  日本経済新聞、土曜日配達分にはNIKKEIプラス1というのがついてくる。その中に山根一眞氏のデジタルスパイスというコラムがあるのだが、あまり新聞を読まない私も、これは毎週読んでいる。そのデジタルスパイスが、12月24日で500回の連載になったそうだ。10年をかけて500回!。p(^o^)q  30日のプラス1では、500回記念の特集が組まれた。
   もう20数年前、「変体少女文字の研究」で山根一眞というライターの存在を知り、「モバイル書斎の遊戯術」、「ドキュメント東京のそうじ」などを読んできた。友人が紹介してくれたのがきっかけだったと思う。デジタルスパイスは、デジタル世界やその問題点をわかりやすく紹介したコラムだ。インターネットにこんなサイトがあるとか、コンピュータのキーボードの紹介の仕方もあった。1月6日のコラムは、Yahoo!オークションについての言及だった。
 で、その500回記念特集の中で、もっとも記憶に残ったことは、ツールの進化と人間の能力についての部分。10年の間に山根氏が使っているノートパソコンのHD容量が約120倍になったのだとか。パソコンの処理速度も、デジカメの画素数も記憶装置の容量もずっと上がった。「もっと速くもっと大量にもっと短時間にという欲望はおさまることがない。」しかし、「私が文書を読み、理解する『能力』やデジカメ写真の『腕前』、リポートの『表現力』も100倍になっただろうか。」と記していることだ。たった10年の間に、ツールがどれだけ進歩しても、中心に存在し、使いこなすはずの人間はたいして変化していないと。
 逆に考えれば、ツールの進歩で人間がそう簡単に変化してはまずいと思うが、私たちはツールの能力にばかり気を取られて、肝心の人間の能力を顧みることを、忘れていないかと思う。

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