
白浜へ行く途中、湯浅に行くとご主人様が言い出しました。お昼はどこで食べるのだろうと思っていたころです。醤油で有名であることを除けば湯浅のことをほとんど知りません。紀勢本線でも国道42号線でも何度も通過はしたことはあるはずなのに、あまり意識にありません。
かどや食堂でお昼を食べるのだといいます。わざわざ行くほどのところかなと思っていたのですが、目的地が近づくにつれて興味がわいてきました。古い町並みが面白そうです。重要伝統的建造物群保存地区に指定されていることは後になって知りました。
富田林の寺内町でも感じましたが、よそ者が遊びにきて、「いいところですなぁ」と喜ぶのはいいとして、地元の人が生活するには道路も狭いしいろいろ窮屈だろうなと思いました。そもそもがかどや食堂に行くのにナビの案内するルートが不安で走れないのですから。
かどや食堂は昔ながらの食堂でした。でもそれなりに有名な店のようでテレビの取材も何度も入っているようでした。「やばいよ、やばいよ」の人も充電させてくださいとやってきた様子です。湯浅はしらすの町として売り出し中のようです。私もしらす丼を食べました。
そのあと町を歩いてみました。湯浅駅まではすぐ。新築の3階建ての近代的な駅舎ですが駅前には木造の古い駅舎もまだ残されていました。駅の隣にはみかん問屋の看板を挙げたお店もあり、なるほど紀州です。
伝統的建造物群保存地区に行ってみました。醤油醸造発祥の地だそうです。さきほど走ってきた道路は、かつて線路が敷かれており、醤油がここから全国に届けられたとのこと。鉄道以前は船で積み出されるわけで、そのためこの場所に醤油屋さんができたというわけですね。
ええところですわ。次の機会にはもう少し時間をかけてじっくり歩いてみたいものだと思いました。
「『最初の一滴』醤油醸造の発祥の地 紀州湯浅」というタイトルで日本遺産というものに指定されていたと知ったのは、帰宅してからでした。日本遺産と伝統的建造物群保存地区、どちらも文化庁の管轄なんですね。
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