男性、また男性。おじさん、またおじさん。
映画館の客室に入ってくる人を観察しています。「サンダーバード55/GOGO」の上演前。公開2日目の2回目上演前。客たちは私も含めて男性ばかり。年齢は私ぐらいと思える人のみ。それもグループでやってきた人はなく、みんな一人。カップルも親子連れも見えず、かなり特殊な風景でした。
肝心の「サンダーバード55/GOGO」。徹底してかつてのテレビドラマをリスペクトしている感じです。まず画面が4:3であること。映画館でこの縦横比はかなり新鮮!構成がおよそ30分(時計を見ていないので正確どうかわかりませんが)のお話しが3本で出来上がっています。見かけ上、新しいものは何もありません。サンダーバードの時代設定は2060年くらいだと思いますが、メカのスイッチ類はトグルスイッチ、メーターはアナログで針が動いています。現代から見ても変なのですが、1960年代には、キーボードもタッチパネルもビデオモニターも想像できなかったということでしょう。しかし、この映画のメカがそんなに近代化されたら面白くありません。サンバーバードにあこがれて大きくなった世代には、これでなければいけません。現に、近代化された『サンダーバード ARE GO』というCGものを見ても、私にはさっぱり面白くありません。この映画を、かつてのテレビ放送シリーズに知らん顔して組み込んでも、誰も気づかないんじゃないかと思うくらい再現されているように思います。
ただ、昔のと少し違うのは、ペネロープがストーリーの中心にいるということ。満島ひかりさんが声を担当していますが、黒柳徹子さんとは少し違う雰囲気で、でも違和感なくペネロープを演じていらっしゃいました。
映画が終わって、出ていく客たちを数えてみました。私を含めて22人。ここの客席数は200弱のはず。オンライン配信もあるとはいうものの、公開後初の休日、それも県内ではここでしか上映していない「サンダーバード55/GOGO」。興行的に大丈夫なのか少々心配申し上げるような状況でした。
その夜、BSで「男はつらいよ」を見て、翌朝には同じくBSで「ウルトラセブン」を録画している私。音楽はというと、今、尾崎亜美の「『MERIDIAN-MELON』から、『HOT BABY』『Air Kiss』『Shot』までの変化が面白いと思って聴いています。令和の時代に昭和のほうばかり眺めている私。こういうのを精神的に成長が止まったということなんだろうと思っています。そんな話を友人のKくんにしたら、「いやぁ、今、その時代を越える面白いものがないってことだよ」と、彼はいいました。
追記
その2日後、『99.9-刑事専門弁護士- THE MOVIE』を見に行きました。考えてみればこの映画ももともとはテレビドラマ。テレビで一定の評価がある作品なりシリーズに映画って、びっくりするような大当たりもないし、反対に大外れもない。過大な期待をしなければ安心して見られるものですね。
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