ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

お松明

2011-03-13 19:13:15 | PiTaPaで歩く

    マグニチュード9.0。国内過去最大という地震、それに続く津波の画像をテレビで見ていました。言葉を失うということが自分にもあるのだと気づかせてくれるような出来事でした。ただ、涙が流れてきます。それは、目の当たりにする惨状に対してというだけでなく、その中で必死に生きていこうとする人たちのちからに対してだったり、救出に尽力する人たちへの敬意であったりします。1万人は越えるだろうと言われる亡くなられた方へのご冥福と、被害に遭われた方への少 しでも早い平穏を祈ります。
  地震の起きた11日は、大学時代の友人と数年ぶりに会う約束をしていました。彼が19時には二月堂に行きたいというので、私も合流しました。お松明。関西ではこれが終わると春が来るといういわゆるお水取りの1シーンです。今年で1260回目だそうです。その間、戦があろうがそれこそ地震があろうが一度も休まずに連綿と続いてきた宗教的行事。
  二月堂の前に着いたのは18時40分ごろ。すでにたくさんの人がいて、私たちは三月堂の横あたりでした。かろうじて二月堂が見渡せる位置です。翌日12日は大松明(お水取り)の日ですから訪れる人も多いそうですが、この日も素人目ではありますが、ざっと5000人くらいに見えます。お松明が灯される10分ほど前には女性の声によるアナウンスがありました。その5000人がどっと沸いたのは、決して拍手はするなという旨のアナウンスでした。「時折拍手が起こることがありますが、これはイベントではありません。拍手はなさらないようにお願いします」その後、奈良警察署から人が多いので押してはいけないとか、スリ の被害があるので気をつけよとかいう注意があって、19時。お松明が階段を登ってきます。
  私は人混みが苦手で、これまでお松明を見たことがありませんでした。まさか、生で見ることがあるとは思いませんでした。誘ってくれた友人に感謝します。ま た、おそらくこれ以上の規模の地震や津波がこの国でもう二度とないであろう東北関東大震災が起こった日に、お松明を見たことも忘れないと思います。修二会は人々の幸福を願う行事だと聞きます。被災された方々に少しでも早い春が、笑顔が戻ることを願います。


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