ぶろぐのおけいこ

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塩尻市ふれあいセンター洗馬  そうだ 信州、行こう(6)

2019-11-24 22:13:47 | PiTaPaより遠くへ

  ぶどうの次はお風呂。昨夜の風呂は熱くて入れませんでした。ゆっくり風呂に入って時間を過ごすのもいいなと思います。偶然見つけた塩尻市ふれあいセンター洗馬という福祉施設。日本アルプスサラダ街道沿い洗馬の丘の上、畑の中に作られていました。時刻はあと少しで9時。9時になったら開館するらしい。駐車場でクルマを下りてウロウロしてみると西の方、畑の向こうにまた虹が見える。今日はよく虹を見る日です。では高ボッチは?白い闇の中にあります。

 9時。恐る恐る玄関を入り、「塩尻市民ではないのですが、この施設は利用できますか」(一応聞いてみる)。スタッフは開館前のバタバタした様子でした。利用できるという返事だったのですが、お風呂は10時からだという話。あら、予定が1時間狂った。とはいえ、別の訪問先も思い浮かばず、「急ぎの用もありませんので、ここで時間をつぶさせてもらいます。」これがよかった。

 塩尻市には、福祉施設としてふれあいセンターが3ケ所作ってあるそうです。市の社会福祉協議会が運営している。自主的な地域福祉活動というのが真ん中にあって、地域福祉活動の推進、世代間交流の推進、看護師による健康相談(血圧測定もあり)、福祉の相談窓口をしているのだそうです。そのために教養娯楽室や調理室、ボランティア室、図書コーナーが作ってあります。いい意味で地域のあらゆる世代の「たまり場」にしてしまおうというアイディアです。打ち合わせや会議をしたり、地区の配色サービスの拠点になったり、料理教室を開いたり…。それも自主的なという冠つき。

 その中のひとつに入浴施設があります。1回300円。ただし、この施設は10時からと施設の開館より1時間遅い。午後7時の終了時刻はセンターの終了時刻に同じ。

 私は、よく知らないで1時間早く来てしまったものでから、スタッフの女性から施設についていろいろと教えてもらいました。マッサージ機もあるのですがこれも使い放題。入浴前にマッサージ機を使い、本棚の本も読んで…。お風呂に入る。

 お風呂では年配のおじさんが1人、入っていました。おそらく地域に住むおじいさんなのでしょう。いつも来ている様子でした。福祉施設ですから足腰の弱い人でも入れるよう、ゆったり作ってあります。明るく広い風呂に二人きり。湯船はやや深く、温まるにはちょうどいい深さ。お湯の熱さも私にぴったり。気持ちまで溶けていきそうです。

 そして何よりうれしかったのは帰りにスタッフからいただいた利用者証。若草色のシートにパウチ。表には利用者証番号や氏名、発行年月日が書かれていて、裏にはこう記されています。「塩尻市ふれあいセンター洗馬の利用を許可します。個人で利用するときは、その都度、この利用者証を受付に提示してください。」実は入浴前にスタッフの方に、「また、ご利用になりますか」と尋ねられていました。「年に一度くらいしか寄せてはいただけないと思いますが、ここの雰囲気がとても気にいったので、また来たいと思います。」この利用者証は、浴室などで倒れたりしたとき、それが誰かを特定するために作っているという話でした。私は利用者証をいただいたことで、「塩尻市民のお友達」くらいに認めてもらった気がして、何よりもうれしいのでありました。利用者証を裏切らないように、またきっと来ようと決心したのでした。

 スタッフのみなさんに、「また必ず寄せていただきますね。」とお礼を言ってこのセンターを後にしたのでした。もし、ここへやってきてすぐに風呂に入れていたなら、私にとってここは安く入れる「銭湯」で終わっていたかもしれません。

 

 丘から下りたところに、まだ新しい道祖神がありました。隣には牧水の歌碑。

  「いついつとまちし櫻のさきいでて

    今は盛か風吹けど散らず   牧水」

 天気はよくなってきましたが、高ボッチ山はまだ雲に覆われていて見えません。残念なような、ほっとしたような。

 

(つづく)


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