翌朝、5時半に「宿」を出て、高ボッチ高原に登りました。雨はやんでいました。今日登っても霧で何も見えないだろうなとは思いますが、ここまで来て、「行かなかった」はあり得ない。登ったけれども何も見えなかったという、いわば証拠づくりのために登りました。塩尻峠側から登りましたが、こちらの林道(高ボッチスカイラインという名です)も、昨日の陣馬形山への林道と同様に、松葉がアスファルトにいっぱい積もっています。
「宿」から30分ほどで高原に着きましたが、今日も白い闇。雨は降ろうか降ろうまいか迷っている様子。天気がよければ、諏訪湖越しの富士山を撮影に来ている人たちもたくさんいるはずなのですが、今日は軽ワンボックスが1台。それから登り道で軽自動車を1台見たきりです。それでも、「待てば海路の日和あり」を信じて、1時間ほど車の中で過ごしたものの、日和はなかった。
こんな富士山が見える…はずだった。(2年前に撮影したもの)
その間、これからどうして過ごそうと考えていました。どこへ行っても天気が悪い。室内で楽しめるところ…風呂か? 夕べは膝までしか浸かっていないからね。では、雰囲気のあるお風呂はないか? 探してみたら、塩尻市民のための入浴施設があるらしいということがわかりました。これは面白そうです。
今、下山して、後悔しないかいという気持ちに後ろ髪を引かれながら、麓に戻りました。考えてみれば、高ボッチ高原というところを火野正平の「こころ旅」で知ってから、今回で4度目の挑戦でした。うち雨が2回。私の中では晴天率は5割です。
塩尻の町では天気も快方に向かっています。桔梗が原で、いつものブドウ販売所を覗いてみる。諏訪ナンバーの軽四が、ブドウを買いに来ていました。予約してあった模様。長野県の人はフルーツをスーパーで買わず、直販所で買うということをどこかで読んだことがあります。しかし、諏訪ナンバーということは、岡谷市か諏訪市辺りから買いに来たということ。はるばるぶどうを求めてやってくるわけだ。私は、ナイアガラとシャインマスカット、それからラフランスを買いました。次にやってきた軽四も諏訪ナンバー。人気のある直販所です。
買ったぶどうと洋ナシをクルマに載せ、ふと気づくと西の空に虹が出ています。これから山の霧も晴れるのかな?
(つづく)
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