最近お食い初めの問い合わせや予約が増えてきたので、
ご参考になるよう再掲載してみます。
先日お食い初めのお膳を頼まれ時、
うちの若い者に、女の子は、鯛で、男の子は、マナガツオって本当ですか?
とお食い初めの事を聞かれたので、
次のように答えました、ブログをみているかたも参考になれば・・・。
食い初めは1000年近くも前から行われてる風習で、
地方によっていろいろと変化して来ているため、
どのやり方が最も本来的な形なのかよくわからないのが実情だ、
男の子はマナガツオといっても、マナガツオが取れない地方もあるし
おそらくそれは、関西圏の方のやり方で、
しかし一般的には、本膳料理の流れをくむ懐石の一汁三菜のやり方が良いと私は思うので、
赤ちゃんに出すお膳だけは、そのようにして、
一緒に会食する人たちのは、普通の祝い膳にして出してるんだと。
北浜の食い初め膳の献立は
朱塗りのお膳に、
汁物・・蛤の潮椀
尾頭付きの鯛
煮物・・里芋、蓮根、海老、青みの炊き合わせ
赤飯
香の物・・梅干入り
それに、歯固めの石(梅干を使用する地域が多い)
食べ方は、本格的な儀式では、まず小石はかませる真似をしたあと又は、小石に箸をつけその箸を赤ちゃんの歯茎につけた後
「飯、汁、飯、魚、飯」という順に3回食べさせるマネをする。
本来は一族で最も長生きしている同性の長老(女の子ならおばあさん、など)
に食べさせてもらうことで、長生きにあやかるのだそうです。
又それぞれの献立の意味は、
*鯛の尾頭付き
「めでたい」のごろあわせから。尾頭付きなのは「首尾一貫」の意味を込めて。
*汁物・・蛤の潮椀 蛤のお吸い物
蛤は貝あわせで使われるように二つに分けても、
もともとの相方の貝殻としかピッタリ会わないことからよい伴侶に恵まれるようにの願掛け、
*煮物・・れんこん、さといもなどの煮物
れんこんは先を見通せるように。さといもは小芋がたくさんできることから子沢山の願掛け。
エビは腰が曲がることから長寿の願掛け。
*お赤飯
昔のお米は赤かったことから。また赤はめでたい色だから。
*香の物(おしんこ)・梅干
しわがよるまで長生き、という意味で梅干を添える。
*歯固めのための小石
小石は神社の小石を借りてきて、それをかませる真似をしたあと、
再び神社にお返しするというのが正式のようです。
と言うことで、器にもこだわる超本格的やり方ではないけど、
最低限はキープしてるやり方だと思うので、覚えてても損しないと思いますよ!!