「北の山・じろう」時事日記

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昨年末(2023年)ロシア側からアメリカに提案された停戦案をアメリカが拒否<ウクライナ紛争2024.2.15

2024-02-15 10:05:19 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

米、プーチン氏のウクライナ停戦案を拒否=情報筋
ロイター編集
2024年2月14日午前 4:11 GMT+94時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/SBZEWQLIZ5J6BOMA3FYPKQ6MJM-2024-02-13/

ロシア側の占領地についての考えは示されています。
ウクライナの中立とNATO加盟問題については不明です。
ロシア側の主張は、ウクライナの中立とNATO非加盟の確約であろうと思います。
領土問題に関しては、現状で凍結を提案しています。

現状ではウクライナが同意するはずもなくアメリカは、「ウクライナ抜き・・・」を口実に拒否しました。

逆に言うと、ロシア側は領土問題に関しては最低でも「現状で凍結」が条件です。

現在、ロシア軍が東部戦線全域で攻勢をかけているのもこれが大きな理由であろうと思います。「現状で凍結」される土地は、多い方がいいに決まっています。だから、せっせとウクライナ領を削っているわけです。

特にアウデイーイウカは、ドネツク州の州都ドネツク防衛には何が何でも占領したいでしょうね❓
アウデイーイウカ市街にウクライナ軍がいるとドネツク市を榴弾砲で砲撃できます。これまでもドネツク市はウクライナ軍に砲撃されてきました。大きな犠牲を払いながらもロシア軍がアウデイーイウカ攻撃を続ける理由です。

アメリカのロシアの停戦案拒否は、もろ刃の剣です。
ロシアの領土に対する考え方は、変わることはないと思います。ウクライナ領が削られるほど、ロシア領が増えていきます。

ロシア側の考え方は、戦争が続くうちに削れるだけ削ろうと言うことだと思います。今のところアウデイーイウカ攻略に大きな戦力を投入しているので、他の戦場では比較的ロシア軍の攻勢は緩やかです。
しかし、アウデイーイウカ制圧が終われば、他の戦場でもロシア軍の攻撃が強化されると思います。

結論、戦争で問題解決をしようとするなら勝った方の言い分が通ります。勝っているロシアが領土で譲歩するとは考えられません。

今年の末まで戦争を続ければ、11月のアメリカ大統領選挙の結果によっては、急転直下停戦もあり得ます。トランプが当選すれば、現在共和党が主張している通りになると思います。
共和党の主張を、ごく大雑把に言うと・・・・
「ロシアに領土を割譲して即、終戦」です。
方法は簡単、ウクライナへの武器と資金供与を停止するだけでウクライナの戦争継続は困難になります。
トランプに逆らえば、どうなるか❓
全面的にウクライナへの関与を止めると思います。

それだけではなく、現在の民主党政権とは180度外交方針を変えてロシアとの妥協点を探ると思います。トランプにとっては、ウクライナがNATOに加盟しようがしまいがどちらでも気にしないと思います。
何故なら2014年以前はウクライナは中立であり、その状態に戻ったとしてもアメリカに不利益は何もないからです。

ウクライナをNATOに引き込もうとしたのは、バイデンさんです。それがウクライナ紛争を引き起こしました。トランプは、ロシアとの摩擦を避けて2014年以前の状態に戻すと思います。それで東欧の緊張した関係を緩和し戦争を終わらせることが出来ます。(皮肉なことに世界を破壊するかのように言われているトランプが大統領にならないとウクライナ和平の道筋が見えてきません。)

つまり❓
ウクライナ側から考えると、今ロシアと妥協しておかないと2025年は相当ウクライナにとって厳しい状況が生まれるかもしれません。
トランプに逆らってアメリカが完全にウクライナへの関与を止めれば、ウクライナとEUだけで今の状態を続ける必要があります。
続けられるかどうか❓

このように考えるとゼレンスキー氏のロシアとの徹底抗戦論は、ウクライナの未来を危うくしているように思えます。もっとも❓
ロシアの傘下に入るつもりなら、全然構いませんが❓


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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