かなり無理な推測を書きましたが、ワグネル事件の真相は不明です。
①プリゴジン主犯説
②ロシア軍反主流派主犯説
このどちらかで、ある事は間違いないと思いますが、どちらが主導したのかは不明です。
どちらにせよロシア政府は、ロシア軍内部のワグネル協力者を探さなくてはなりません。
ロシア軍のスロビキン上級大将、ワグネルのVIPメンバーか
2023.06.30 Fri posted at 07:00 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35205948.html
ワグネルの秘密のVIPメンバーである事が何を意味するのかは不明です。しかも、このメンバーが30人います。当然、ワグネルと親しい付き合いはあったのだと思います。スロビキン上級大将の現在動向は不明です。
ロシア軍将官、プリゴジン氏の反乱を事前把握か 大統領府は米紙報道を否定
2023.06.29 Thu posted at 13:24 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35205918.html
ワールド
2023年6月29日11:43 午後16時間前更新
再送-ロシア軍高官の消息不明、ワグネル反乱後 当局が尋問との情報も
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-russia-army-surovikin-idJPKBN2YF148
このような不祥事があった以上、ロシア軍内部で調査は必要です。30人の筆頭がスロビキン上級大将です。これ30人やったら、どうなります?
ロシア軍内部の通常業務すらガタガタです。業務の普通の遂行すら滞るでしょうね。
更には、ワグネル部隊の接収があります。これだって、余程気を付けないと暴発する可能性があります。
更に困ることがあります。プリゴジン氏はロシア軍の給食提供を請け負っていました。プリゴジン氏を追放した以上この会社も接収してロシア軍の管理下に置いて、差配しなければなりません。
ワグネルがロシア全土で行っている兵士の募集業務があります。これがまだ継続しています。ロシア軍は、そのまま利用するのでしょうね?
などなど、プリゴジン氏がロシア国内で行っていた事業は、かなり多岐にわたります。結局、ロシア軍とロシア政府がそれを全部、接収するのであろうと思います。
以上のことは、膨大な手間暇を生み出します。プリゴジン氏を追放したことが、どれだけの業務を生み出すか理解できると思います。これまでワンマン・オーナーがやっていたことを官僚が代行しなければ、なりません。上手くいかない部分は、多々出てくると思います。
考えただけで軍関係と事業関係で、これだけの事があります。当分、整理と引き継ぎで開店休業状態でしょう。順調に行くには、数か月かかるんでないですか?
更には、ワグネルの部隊の接収と再編成です。これは更に大変です。果たして、ワグネルの士官将官クラスがすんなり協力してくれるかどうか?協力がなかったり離脱すればワグネルの部隊の戦闘力は、失われます。
どっちにしても、これも数か月かかる話です。その間、ロシア軍は頭数だけ考えても数万人の兵士が稼働しないわけです。戦力ダウンは、必至です。しかも、それがロシア軍最強の突撃部隊です。痛すぎるでしょう?
現場でウクライナ軍と激戦を戦っている兵士や指揮官だって本国のゴタゴタで士気が上がるはずは、ありません。ロシア軍の補給業務にも遅れが出ると思います。プリゴジン氏は、ロシア軍の給食業務を請け負っていました。結構、これだって支障があるかもしれません。
何だか、戦争が出来る状態ではないように見えます。
その影響は、当然ウクライナ戦線に出てくると思います。
現在、劣勢に見えるロシア軍に更に負担がかかるでしょうね?
プリゴジン氏が正しいとは言いません。しかしプリゴジン氏を恐れてプリゴジン氏からワグネルの部隊を無理やり取り上げようとしたロシア国防省の行動は、プリゴジン氏の反乱を招きました。その影響は、大きすぎるものがあると思います。