今は、アメリカ海軍が圧倒的な世界一です。
ただし、これは海上で戦った場合です。
陸タイ海の戦いでは、すでにアメリカが劣勢です。
ミサイル技術とドローンの出現により航空母艦と艦載戦闘機の優位性は、もうないと言えます。更にはウクライナが開発した海上ドローンがあります。
いかにアメリカの空母打撃群の攻撃力が大きくても陸に近寄れなければ、戦闘力を発揮できません。
戦闘機の分野では、中国空軍の保有する新型機の機数が毎年増えています。
アメリカの戦闘機は、特に航空母艦に搭載されている機数は、それに比べればごくわずかです。
ステルス性能があるとは言え、中国もそれにかんしては技術開発しています。
何より圧倒的な数の差は、どうにもカバーのしようがありません。
陸に近寄れないアメリカの空母打撃群と戦闘機は、陸を攻撃するのは無理に近いと言えます。
空母打撃群が陸に近寄れないと言うことは、陸兵を乗せた輸送船が近寄るのは不可能です。
中国がアメリカと決戦する気がなく、陸で守ればアメリカが渡海作戦を行い中国本土を攻撃するのは、無理だと言うことです。
だから中国封じ込めと言っています。
しかし海を封じても中国の西はユーラシア大陸と陸続きです。海だけ封鎖しても、ほぼ意味がないと言えます。
そして今、圧倒的なアメリカ海軍と中国海軍の差は年々縮まって行きます。
理由は❓
造船竣工量と粗鋼生産量で中国が圧倒しているからです。
アメリカには、軍艦作る材料も設備も圧倒的に中国に劣っています。
進水する海軍艦船の量では、中国海軍が圧倒的に多いです。中国海軍は、今後強化されていきます。
アメリカ海軍は、今計画中の戦闘艦さえ製造が遅れています。定期的な修理も同じです。順番待ちで延々と待っています。アメリカ海軍で戦闘可能な艦船は、80%のあるかどうか❓
定期的な修理の遅れは、それすら減っていくことを示しています。
そして新造船競争では、中国の圧倒的な勝利です。
アメリカ海軍は、今後古くなりすぎた戦闘艦が修理のしようもなくなり順次退役していきます。
差は、益々拡大していきます。
物量の競争で完敗したアメリカは、今後中国と比較すると急速に差が縮小し、近いうちに逆転され差が拡大していきます。
金融とハイテクを産業の中心にしたアメリカの宿命です。
今は、過去の遺産で軍事大国でいるだけです。
製造業では、遅れた国になり下がりました。
ボーイング旅客機が、今年に入り続けて事故や故障を起こしています。これも製造業の劣化により高級な旅客機を作れなくなっているのだろうと思います。
ヨーロッパのエアバスに完敗になりつつあります。
民間の旅客機でこうであるならば、軍用機でも同じです。
結構、F-16は世界各国で事故を起こしています。
軍艦の新造には、韓国や日本の造船業を利用しないともう無理だと思います。そうしても中国の造船能力に対抗できないと思います。
造船竣工量が大きく落ち込み粗鋼生産量では、中国の10分の1以下に落ち込んでいます。
アメリカの国としての産業構造ですから、これは変えようがありません。
中国封じ込めだとか中国と軍事的に対決するような考えは、机上の空論にすぎません。
机上の空論を煽りまくる輩は、大勢います。
そういう人間が国を滅ぼします。
「いつか来た道・・」
その道を歩むのは、愚かだと思います。
※参考資料と記事
造船竣工量
https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/ship.html
2024年01月25日 デイリー版1面
新造船建造量シェア、中国が初の5割突破。23年実績、BC・コンテナ船けん引
https://www.jmd.co.jp/article.php?no=293007
「日本と韓国、助けて!」アメリカ海軍長官が直談判しに来たワケ 大ピンチの「造船」 強すぎる中国
2024.03.18
https://trafficnews.jp/post/131621
2024.04.24
米海軍長官は艦艇建造に海外の造船所活用を希望、米造船業界は反対
https://grandfleet.info/us-related/us-navy-secretary-wants-to-use-overseas-shipyards-to-build-ships-us-shipbuilding-industry-opposes/
2023年 粗鋼生産量
https://www.globalnote.jp/post-1402.html
図録▽世界と日本の粗鋼生産量の長期推移
https://honkawa2.sakura.ne.jp/5500.htm
※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce