ロンドン西部で野生のビーバー「復活」、約400年ぶり
2023.10.14 Sat posted at 17:40 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35210276.html
何と400年ぶりなのだそうです。野生のビーバーが絶滅してロンドンの自然再生や生態系の回復を図る事業の一環として行われているそうです。ロンドン市同市西部のイーリング地区の湿地帯です。
北部のインフィールド地区では今年3月に数匹のビーバーが放たれ赤ちゃんの誕生も確認されたそうです。
ロンドンの場合は、乱獲により絶滅したとされています。人間が乱獲しなければ、きっとビーバーの家族はロンドンの郊外に住み着いて生きていくでしょうね。
スコットランドでは野生のビーバーが生き残っているのかヨーロッパからの輸入なのか不明ですが、既に生息しているようです。今回のビーバーの家族もスコットランドから引っ越してきたそうです。
ビーバーには、色いろ変わった点があります。
『ビーバー』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC
ビーバーが生息するには条件があるようです。生息域はヨーロッパの平原部と北米です。広い開けた地形と湿地帯がなければ、ビーバーは生きていけません。その地形がないと天敵に食べられて絶滅してしまします。
ビーバーは最近までリスに近いと考えられていました。しかし遺伝子工学の進歩により調査してみたところ、ネズミに近い事が分かりました。
川辺に住む大型ネズミに進化したわけです。
水辺の生活に特化していますので陸上では鈍重で、水の中で天敵からの攻撃を逃れて生きていくように進化したようです。だからご先祖のそのまたずいぶん先がネズミと同じだけで、今はネズミとはほぼ別の動物です。
陸上で見るビーバーは、のろまでスローで何となくユーモラスです。
ビーバーは、「自分の生活のために周囲の環境を作り替える、ヒト以外の唯一の動物」と言われます。
よく写真などで見るビーバー・ダムを作って水の緩やかなダムの中に家を作ります。住宅建設をするのは、確かに人間とビーバーだけです。
その土木工事が可能なのは、頑丈な歯です。直径15cmの木を10分で齧り倒せるという早業を持っています。
ビーバーの作るダムは、水の流れを緩やかにして保水にも優れています。水の総量と水辺の面積が増えるので生態系が豊かになるそうです。ロンドン市の試みもそれを目的にしています。
ビーバーの子育てもずいぶん変わっています。
普通の動物は、成長すると親離れして巣立っていきます。
ビーバーの子供は?
次の子供が生まれてもまだ親元にいます。
その次の子供が生まれてきて、やっと親元を離れて一人立ちします。これもノロマなビーバーが家族として生き延びるために身についた習性なのでしょうね。それだけ天敵に襲われて死ぬことが多いのだろうと思います。
ビーバー・ダムの最長記録。
2011年の記録で2007年10月にカナダ・アルバータ州のウッド・バッファロー国立公園内で発見されたダムが長さは850mにもなると言う大工事です。
『ダムそのものに草木が生えていることから、1970年代から建設が始められ、数世代にわたって拡張され続けているものと考えられている。』
ビーバーの世代を超えた大事業は、かなりすごいですね。
※そしてこの大事業を見るとビーバーの別の特徴も見えてきます。子供が親元を離れるのが遅いのは、親のどちらかか両方が死んだ場合の保険だと思います。成長した大人になっている子供が親の後を継いで群れ(家族)が維持されるのでしょう。
親元から独立した子供は、遠くには行かず親の縄張りの外側に自分の巣を作り、そこで自分の家族を作るのだろうと思います。
このような考えると子供が独立するごとにビーバーのダムは、横に広がっていきます。その結果が850mのダムでないのかと思います。親や子供、兄弟姉妹が隣り合って住んでいた方が安心だし外的にもライバルにも有利ですよね。だからビーバーの家族はそうしているのではないかと思います。
更には相続も出てきます。ダムはビーバーの財産です。作るのは大事業だと思います。親が死ぬたびにそれを放棄していたら又新しく作らなければなりません。
だからビーバーの子供の独立方式は、相続も考えたものだと思います。
最後かその前の成長した子供が親が死んだとき家とビーバーダムを相続するのではないか・と思います。
そのような方式であると仮定するとビーバーダムは、親から子へと受け継がれ、相続した子供のお兄さんやお姉さんが一家を構えて隣に住んでいると言うわけです。
これを代々繰り返したら、850mの見事なビーバーダムが出来上がったのだろうと思います。
※以上は、私の推測で記述にはありません。
※ビーバーの日常生活
https://www.youtube.com/watch?v=0lnvyGkXnI8