ウクライナ紛争が起きてから改めてウクライナの歴史と近隣の国際関係を調べました。
そうすると分かることはウクライナは独立以来、まともな国家であった時期が見られないという事実です。
国内では政権闘争ばかりで政治が安定しません。まともな政治がないから経済的にも常に不安定です。ユーロから援助を仰いだり、ロシアから援助を仰いだりの繰り返しです。
旧ソ連時代からの腐敗と汚職の構造はそのまま残り貧しいから犯罪がはびこります。輸出するものがないから(穀物以外)武器や軍事技術の輸出に励みます。普通に見るなら破綻国家であり犯罪国家です。そもそもソ連から独立する意味があったのかさえ疑問です。
ウクライナは、旧ソ連の州(共和国)ですから国家運営の経験も基礎もありません。これが他の東欧諸国とは大きく違う点です。東欧諸国は鉄のカーテンの内側にいようと独立した国であり自分の国の政治があり外交もあります。ウクライナには、そのような経験がありません。政治と外交に未経験の国が独立国家として成り立つのは、相当ハードルが高いと思います。ウクライナは、東西の勢力の接点にあります。だから余計に難しいと言えます。
今でもウクライナには政治も外交もないと思います。そこに輪をかけたのが2014年クーデターでアメリカの傀儡政権を作ってしまったことです。これで過激民族主義者が国を乗っ取ってしましました。その後、対ロ強硬路線を取ります。
これで(2014年)完全にロシアの軍事介入を招いてしまいました。それでもウクライナに政治と外交があれば、まだ軌道修正することは十分可能でした。
ロシアの軍事介入を招いた原因は、ウクライナが中立政策を放棄しロシアに敵対的な軍事同盟に加入しようとしたからです。(これは独立時の旧ソ連との約束事です)
逆に言うとウクライナは、中立政策を放棄しロシアに敵対的な軍事同盟に加入しようとした時点で外交政策上の決定的な過ちを犯しています。ロシアの隣国に有れば、絶対にやってはならない事をやってしまいました。
ウクライナの政治と外交を見ていると、その日暮らしです。今日が過ごせたらそれで良く明日のことは考えません。だからいつまで経っても社会制度改革が出来ませんし結果として貧しいままです。
2014年ごろの比較でウクライナの平均収入はロシアの3分の1です。ロシアも相当腐った国ですが、少なくとも自国民の収入を増やす程度の努力はしています。
2022年の危機的な状況を招いたのは、ゼレンスキー氏の外交上の決定的な判断ミスです。自分の支持率を上げるために(低支持率にあえいでいました)アメリカの軍事力を頼りにロシアと軍事的で対抗しようとしました。結果としてそれがロシアのウクライナ領への軍事侵攻を招き寄せました。
ロシアが国境にロシア軍を終結させたのが2021年の12月ですから、その時点でもまだロシアの軍事侵攻を回避する余地はありました。結論、何もせず2022年2月を迎えました。ゼレンスキー氏の政治的・外交的無知と無能がロシアの軍事侵攻を招いたと言えます。
はっきり言って政治経験ゼロのお茶の間のテレビドラマの人気俳優を大統領に選んだウクライナ国民の政治理解度の低さがロシアの軍事侵攻を招いたとも言えます。国の大統領を冗談のように決めていいはずが、ありません。実際にゼレンスキー氏は政治的に外交的に無知で無能力です。経験がなければ誰だってそうだと思います。
カテゴリー 『中立の視点で見るウクライナ紛争』
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