goo blog サービス終了のお知らせ 

「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(香港)キャセイパシフィックで起きたA350型機の深刻なエンジン・トラブル<2024/09/21

2024-09-21 19:14:22 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

キャセイA350型機のエンジン不具合、「広範な」損傷を引き起こした可能性 香港
2024.09.20 Fri posted at 16:03 JST
https://www.cnn.co.jp/business/35224133.html

『 香港の航空事故調査当局(AAIA)は19日、検査で燃料ホースに「識別可能な穴」や、「火災の兆候を示す」黒い煤(すす)が見つかったと明らかにした。
 AAIAによれば、破裂したホースから燃料が漏れ、エンジンの周辺に火災が広がった可能性があるという。』

エアバスの事故なので(喜んで)CNNが報道しています。
今年になりボーイングでもかなり事故が起きています。
ボーイングの場合は、どちらかと言うとメンテナンスの問題が多かったように記憶しています。

今回のキャセイパシフィック航空の場合は、センサーが異常を検知して空港に引き返して大事を免れたのだろうと思います。

『燃料ホースに「識別可能な穴」』があり、『「火災の兆候を示す」黒い煤(すす)が見つかった』と言うのですから、問題は深刻です。
火が燃え広がりエンジンまで火災が及べば、確実に墜落事故が起きていたと思います。

『AAIAは欧州連合(EU)航空安全局に対し、A350長距離ジェットを手掛けるロールスロイスに「継続的な耐空性の情報の策定」を義務づけるよう求めた。』

エンジンを製造したのは、イギリスのロールスロイスです。ロールスロイスは企業買収を繰り返して巨大なエンジン・メーカーに成長しました。
しかし製造業の衰えたイギリスのメーカーです。
その後は、言わないでおきます。

結局、ヨーロッパとアメリカの製造業は衰えが見えます。
製造業は衰えが、その製品に対するメンテナンス業界にも波及しています。
ボーイングの旅客機の事故は、メンテナンス部分で多く起きています。
製造業とメンテナンス業界の両方で同時進行的に劣化が進んでいる現状を表しているように思えます。

それは高度なレベルが要求される軍関係でも同じです。
アメリカ海軍の例を挙げるなら新造艦の建造が予算と技術の衰えから、さっぱり進捗していません。
海軍艦艇のメンテナンスは、遅れに遅れて順番待ちだそうです。
そのためアメリカ海軍は、日本や韓国の造船会社に業務委託をしたいのですが、アメリカの国防議員が強硬に反対して実現できません。結果、遅れに遅れて順番待ちの状態は放置されたままだそうです。

このような事が、全体的に起きているのだろうと思います。
最先端の民間技術・製品である旅客機ですらこんな状態では、他は推して知るべしでしょう。

欧米は、今でも「自分たちが一番優れている」と考えていると思います。
しかし、最先端のハイテク技術以外の分野では完全に中国に負けつつあります。

中国国産ジェット旅客機、1300機受注も海外本格展開には時間 初飛行から1年
2024/5/24 16:54
https://www.sankei.com/article/20240524-BS43S7KOT5PW5IYCM6BYGZY2OA/

何だかコピーっぽくもありますが、欧米が市場を独占していた中型旅客機の分野にも中国メーカーが進出してきました。
三菱重工が撤退したのと同じサイズの旅客機だと思います。

色々、考えさせられますね。
技術立国と言う割には、日本の技術は大したことはないように見えます。
欧米の製造業の劣化を見るなら基本的な製造業を衰えさせないように民間だけでなく、政府も努力するべきだと思いました。
欧米の劣化は金銭的利益を追求した結果だと思います。
もからなくても維持しなければならない部分は沢山あると思います。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。