「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(アメリカ)破綻した北朝鮮封じ込め<2024.4.1

2024-04-01 18:28:43 | アメリカ合衆国

国連安保理、北朝鮮制裁監視パネル任期延長否決 ロシアが拒否権
By ロイター編集
2024年3月29日午前 1:14 GMT+92日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/MJRRIAZ75NJZVMS6PVHTJ7XZP4-2024-03-28/

国連安保理で北朝鮮制裁監視パネルの任期延長が否決されたことにより北朝鮮制裁は国際法的には効力を失いました。今後は、単に有志国の独自制裁になります。
そこに参加する義務は、なくなります。
国連安保理には、唯一強制力があります。
「国連加盟国は、国連安保理の決議に従わなければならない」
と言う強制力にかける順守義務があるだけです。
これすらなくなれば、今後は北朝鮮制裁は法的根拠がなく単に北朝鮮に対する嫌がらせと同じことになります。

北朝鮮制裁監視パネルはアメリカ外交の大きな成果と言えます。少なくともこれまで北朝鮮を経済的に封じ込める効果はありました。
これは地域の紛争と欧米との摩擦を避けたい中国とロシアの協力があったから出来たことです。

ウクライナ紛争でアメリカは一方的にウクライナに加担してはっきりロシア敵視政策を取りました。
国際関係において政治と外交を失ってはならない理由は、北朝鮮問題のような場合に相手方に働きかける手段を失うことにあります。
ロシアと完全手切れにならないような配慮があれば、北朝鮮問題でアメリカはロシアに働きかける余地はあったと思います。

アメリカと完全手切れになったロシアはアメリカに配慮する必要がなくなりました。

それが去年のロシアと北朝鮮の政治的・軍事的結びつきを強めました。
今回、ロシアが安保理で拒否権を行使することにより北朝鮮制裁の法的根拠を失わせました。

欧米との貿易関係のないか少ない国は、北朝鮮との貿易や外交に障害がないと言うことです。
早速、北朝鮮は外交活動を活発化させました。

ロシア情報機関トップが北朝鮮訪問、スパイ対策で協力強化協議
By ロイター編集
2024年3月28日午前 10:03 GMT+93日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/Y5KTVUVLJBOMRCCFMLTKLAP4U4-2024-03-28/
北朝鮮高官、中国外相と北京で23日会談 関係強化を確認=KCNA
By ロイター編集
2024年3月25日午後 6:31 GMT+95日前更新
https://jp.reuters.com/world/china/FAKGQIUHMROZZBEFL33EZTSVZI-2024-03-25/
北朝鮮高官、ベトナム共産党幹部とハノイで会談 関係強化を協議
By ロイター編集
2024年3月27日午前 11:01 GMT+94日前更新
https://jp.reuters.com/world/security/BJWUY4AIP5IZTI2KV5NZK3MR7Y-2024-03-27/

こうしてアメリカが苦労して作り上げた北朝鮮包囲網はもろくも崩れました。
韓国は❓
韓国、ロシアの拒否権行使を非難「無責任」
2024年3月29日 13:58 発信地:ソウル/韓国 [ 韓国 ロシア ロシア・CIS 北朝鮮 韓国・北朝鮮 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3512325

負け犬の遠吠えのような声明を出しています。
ウクライナに砲弾30万発を売却した韓国に言い分はないでしょう。

プーチン氏は大統領選後の最初の訪問国に中国を選んだようです。
『プーチン氏が5月に訪中、欧州訪問控えた習氏と会談へ』
By Laurie Chen、 Yew Lun Tian、 Guy Faulconbridge
2024年3月19日午後 11:07 GMT+911日前更新
https://jp.reuters.com/world/china/2OI2OIMTQZPRLNMHFO7V44YCKI-2024-03-19/

ウクライナ紛争を引き起こしてロシアを叩き潰すアメリカの戦略は、完全に失敗したと言えます。
それどころかアメリカが最も避けたかった、中国・ロシア・北朝鮮の連帯関係が強化されました。
中国とロシアがこれまで北朝鮮と距離を置いていたのは、アメリカに配慮してのことです。

アメリカ式の敵か味方か❓
の戦略は、敵を団結させただけでした。

これは東アジアだけの話です。

中東では、イラン・トルコ・UAE・ロシアの連帯関係が強まりました。

アメリカ式の敵か味方か❓をはっきりさせると、敵方の国々が団結するという単純な事実があります。
灰色が許されなければ、当然どちらかに帰属しなければなりません。
だから反アメリカ的な国々が西でも東でも団結しました。

よ~く見てみると❓
その中心にいるのは❓
アメリカが封じ込め政策をとっている中国です。

中国の周りに反アメリカ的な国々を集合させる効果がありました。

非常にわかりやすいバイデン外交です。
その結果、アメリカの威信は地に落ちたと言えます。
アメリカの言うことを聞く国は、今後も減り続けるでしょう。

※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/213c96513504dc77bce3a248112c2b72



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