「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

(エジプト)「カイロ平和サミット」での応酬(ガザ情勢の緊張緩和)<2023年10月

2023-10-24 21:32:34 | アフリカと中東

イスラエルに厳しい非難 ガザ緊張緩和目指す―エジプトで「平和サミット」
2023年10月21日22時24分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023102100442&g=pol

上川外相や国連総長ら、カイロでガザ人道支援など協議…日本は「スピード感持って」追加支援へ
2023/10/22 00:32
https://www.yomiuri.co.jp/world/20231021-OYT1T50209/

同じ「カイロ平和サミット」を記事にしているのに時事通信と読売新聞では、全く違います。読売の記事ではタイトルに「平和サミット」すらありません。
欧米のメデイアでは、ネット記事では見えるところに記事がありません。

つまり欧米や日本の欧米よりのメデイアは、「カイロ平和サミット」を取り上げたくないか、内容に触れたくない傾向が見えます。

時事通信が具体的に取り上げたのは、日本の上川陽子外相が出席しているからだと思います。上川外相が、どのような発言をしたかについては言及がありません。
アメリカは駐エジプト臨時代理大使が出席しただけでした。
ユーロからは、ミシェル大統領が出席しています。イスラエル大好きのウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長は出席していません。
国連のグテレス事務総長が出席しています。
サウジと日本は、外相が出席。
他の国は、大統領かその国の代表者が出席しています。

アメリカの消極姿勢は、際立っています。

そして出席した参加者がほぼ首脳級であることを考えると、この「カイロ平和サミット」はアラブとアフリカの各国がかなり重要視していることが分かります。

そしてこの会合では、イスラエルへの批判や糾弾が相次いで表明されました。

これほど重要な会合が開催されたのにメデイアの取り扱いはないか(欧米)少ない(日本)です。

その代わりバイデン大統領の「お◎か」発言は大々的に報道されています。情報操作の典型的なパターンです。

他の国のレベルに合わせるなら日本も総理が出席しなければならないところです。外相を出席させて辻褄を合わせたのでしょうね?
しかし、こんな態度ではアラブ軽視・イスラム軽視と受け取られかねません。

国連安保理でロシア案に反対票を投じた影響は?
東京新聞
「反日」がアラブの一部で高まる ガザ情勢への対応で「絶対に日本製品は買わない」
2023年10月21日 19時11分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/285200?rct=world

既にこのような一部のアラブ地域の反日感情を生み出しています。ブラジル案には賛成票を投じましたから、多少反感は薄まったかもしれません。

つまりこの問題は、対応を誤るとイスラム世界を敵に回す可能性があると言うことです。20億人のムスリムを敵に回すことを考えてください。逆に20億人が日本に良い印象を持ってくれたらどうです?

アメリカの方ばかり向いて、尾っぽを振っているととんでもないことになるかもしれません。

それ以前に正義や道義や生存権保護の問題があります。重要な問題であるほど、多くの国が賛成する方向で行動しないと将来に禍根を残すと思います。犯罪者的傾向のある国の側に立つなど論外です。論外であるかどうかを決めるのは、国際社会です。欧米ではありません。

「歴史の誤った側に立たない!」

日本政府に是非とも実行してほしいことです。政府が行動を間違えれば、日本と日本人全部がそうだと思われます。

既に歴史の誤った側に立った国もあります。
アメリカ・ドイツ・イギリス、個人の立場でウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長


東京新聞
ロンドンでパレスチナ支持デモ 10万人参加し行進
2023年10月22日 11時10分 (共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/285289?rct=world

パレスチナ系住民が中心だとは思いますが、10万人規模のパレスチナ支持デモが行われました。

BBC
ロンドンで親パレスチナデモに10万人参加、英各地でも
https://www.bbc.com/japanese/67185788

※ロイターが、その後記事を報道していました。
ガザ情勢巡り「カイロ平和サミット」、打開策なく閉幕
2023年10月22日午後 4:15 GMT+96時間前更新
https://jp.reuters.com/world/us/UIJ2PBGX5RK2BE5JIOTW22ZFZA-2023-10-22/

時事通信の内容とは、大分違います。読売新聞に近いですね。イスラエス批判のないイギリス・フランス・ドイツ・イタリアのコメントを掲載しています。

こうして見てみると時事通信は、ある程度中立な立場で報道しているのが分かります。ロイターと読売新聞は、欧米寄りと言えます。



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