「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

バフムートの現状<2023・3・3ウクライナ紛争>

2023-04-05 11:17:41 | ウクライナ紛争
ワールド

2023年3月3日5:35 午後4時間前更新
ウクライナ・バフムト、ロシア軍が実質的に包囲=ワグネルトップ
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-bakhmut-prigozhin-idJPKBN2V50I9

ワグネルから、「撤退勧告」が出されました。
ロシア軍でないところが、まあ何と言いますか?
微妙なロシア軍とワグネルの関係です。お互い、嫌っていますが一応味方です。
現場の事実上の指揮官から、「撤退勧告」が出されたということです。
事実上の勝利宣言ですね。
ワグネルも全滅覚悟のウクライナ軍は、相手にしたくないでしょう。もう、ワグネルの部隊は市街地の一部に入っているようです。
CNN
ワグネルの兵士、バフムート市内に進軍か トップが動画公開
2023.03.03 Fri posted at 07:06 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35200788.html

マリウポリの悲劇は、繰り返して欲しくはありません。

マリウポリ製鉄所、アゾフ連隊将校が語る恐怖の73日 「歯を磨くのも命懸け」...食糧の質問には怒りも
2022年5月17日(火)18時10分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/05/73-6.php

民間人は、最後に避難できました。
まだ、このころはロシアもまともでした。
(勝者の余裕がありました。今、ないです。)
しかし、その補給をするためにウクライナ軍は大きな犠牲を払っています。
輸送用ヘリコ部隊が、補給作戦を行いました。
https://www.ukrinform.jp/rubric-ato/3496625-mariuporihenoheriniyoru-bu-geino-yang-ziwo-yingshita-dong-hua-gong-kai.html

最後は、帰還率10%の極めて危険な任務になりました。
多くのヘリコプターとパイロット、そこに同乗していた民間人や負傷した兵士が死亡したと思います。

つまり、完全に包囲されてしまえば最後は、こうなると言うことです。
まだ、ワグネルが言うには撤退路は残っていると言うことです。戦場の状況を一番よく知るのは、ワグネルでしょう。
ウクライナ陸軍(最高)司令官が現地視察に行きながら、今なお変化がないのを、いぶかしく思います。

バフムートから、やむなくウクライナ軍が撤退してもそれを非難するウクライナ国民は、いないと思います。むしろ、去年の8月からよく頑張った!と称賛されると思います。ロシア軍は、常にバフムートを攻撃し続け半年以上かかって、やっと包囲体制を作りました。圧倒的な、大兵力で攻めながらです。ここだけ、執拗に攻め続けました。

バフムートは磁石のようにロシアの大軍を引き寄せました。その間にウクライナ軍は、他の前線でロシア軍の進撃を食い止めました。その後、ハルキウ州奪還作戦から南部ヘルソン市奪還作戦が実行されました。つまり、ウクライナ軍にとっては、もうバフムートを維持する必要がありません。役割を終えた、軍事拠点です。

もし続ければ、ルハンスク州セベロドネツクの再現です。徹底的な市街戦が行われ町は完全に破壊されました。化学工場に避難していた民間人が、どうなったのかは報道がありません。双方に甚大な被害が出て、ウクライナ軍は撤退しました。その時の相手もワグネルです。

つまり、バフムートでの戦闘は帰趨が決まりつつあります。セベロドネツクを、もう一度やりたくはないから、この際撤退してほしいという、ワグネルの申し出です。双方犠牲覚悟の白兵戦を行えば、最後は数の多い方が勝つという単純な理屈です。セベロドネツクでは、数に勝るワグネル+ロシア軍が勝ちました。
もはや、ここまで肉薄されては同じ戦いが起きるでしょう。数的優位は、ワグネル+ロシア軍にあります。同じことになるでしょう。セベロドネツクは、ワグネルにとっても痛手だったと思います。
だから?
「あれは、止めよう」
と言う申し出です。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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