旅とエッセイ 胡蝶の夢

横浜在住。世界、50ヵ国以上は行った。最近は、日本の南の島々に興味がある。

変わり種博物館  

2016年12月05日 19時51分18秒 | エッセイ
変わり種博物館   

 このブロブの定期読者100人ほどの人達は、関東近郊の人が多いと思う。地方の方はゴメンね。これから紹介する三館は全部東京にあるんだ。だけど東京に遊びに来たら、立ち寄ってみるのも良いかもね。3つの内、2つはタダだし。

(1)貨幣博物館
まずロケーションが凄い。JR日本橋口から徒歩8分、日本銀行分館内にあるのだ。スポンサーは日本銀行金融研究所、エントランスは警戒が物々しく、思わず小声でスイマセンと口にする。でもスマン、正直あんまり面白くはなかった。大判小判に古今東西の金貨銀貨がザックザク。マニアにはたまらないのかな。唯一つ印象に残っているのは、レプリカの慶長大判がチェーンに繋がれていて手で持てる。それが意外なほど軽くてチャチかった。写真で見るのと手で実際に持つのと、その落差に驚いた。

(2)目黒寄生虫館
 ここはエグい。これでもか、と寄生虫が2階建の館内一杯に充満している。寄生虫の王様はやはりこれ、サナダ虫大王だよ。実物のサナダ虫と同じ長さの紐を引っ張って、その長さを体感するコーナーがある。マリア・カラスはよくダイエットのためにサナダ虫を飲んだな。魚の目に寄生虫が取りつき、盛り上がっている。グエー、ここを出たら絶対に川魚の刺身は喰わないぞ。
 目黒寄生虫館の圧巻はミュージアムショップだ。通販もやっている。立体サナダ虫Tシャツ、ギョー虫入り条規、サナダムシ/フタゴムシ入りマグネット、アニサキス/ニベリン条虫封入ストラップ、日本住血吸虫の中間宿主「ミヤイリガイ」ストラップもあるよ。

(3)翡翠原石館
 京急北品川駅より徒歩5分、入館料700円。ミャンマーと日本が、世界の翡翠(硬玉)の二大産地だって知っていた?軟玉の方は中国でよく採れるし、中国人は実に翡翠を好む。糸井川にもヒスイ博物館があるようだが、こことの繋がりはない。この博物館は個人で建てたものだ。ミャンマー大使館の斜向かいにあるのは、偶然とは思えない。もし貴方がミャンマーのVISAを取りに行くなら、ちょっと時間を取ってここに寄るべし。
 こじんまりした館内は、来館者が少なくてとても癒される。落ち着いた印象の感じの良い女性が、聞けば丁寧に説明してくれる。そして最後にスリランカティーを出してくれる。翡翠だけでなく、サファイヤ・ルビー・エメラルドといった宝石の展示は、ホーとため息。入口の外にはカチンコチンの木の化石が横たわっている。また糸魚川でもこんな立派なのが拾えるんだ、と驚くような原石もあるよ。

 他に大学にある博物館は穴場だ。天理大学の博物館、早稲田大学の演芸博物館、明治の博物館。大抵は無料で空いている。
早稲田の演芸博物館は、ずいぶん雑然とした展示だこと。ところがどうして中々の掘り出し物がさりげなく飾られている。明治の方は、魔女裁判に使った拷問具やギロチンがあるそうな。曲者だよ、是非行かねば。

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