ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

インド・カルナータカ州ハンピで夢見る人 ④

2008-08-11 23:33:16 | 透明水彩画インド
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 
「マタンガ丘」透明水彩画 30号F 2007年作
インド・カルナータカ州、ハンピ


インドのハンピ村で出会った、韓国人男性のジョンさんの泊まっているホテルで、手隠しカエルを見た後、得した気分になった私達は、1階の座敷レストランで川を眺めながらの楽しい食事をしました。
川向こうのこの村は、ハンピ村より禁酒の規制がゆるいみたいで、冷えたビールを飲むことが出来、気分は昼から最高です。

ジョンさんは韓国の山奥田舎育ちで、かなり貧しい家庭だったらしく、家はお父さんの手作りだそうです(故父の形見)。そんな子供のころ、お姉さんが日本に嫁ぐことになり、ジョンさんが寂しくないように子犬をプレゼントしてくれまして、名前をポンキと名付けました。
ポンキとジョンさんはすぐに親友になりまして、毎日兄弟のように遊んだそうです。

学校から帰ると仕事が待っていまして、1頭だけ飼っている大切な牛の餌やりを任されていました。山に放牧して草を食べさすのですが、見張ってないと逃げるそうです(食用牛ですから)。
が、ある日のこと、放牧中にうかつにも山で寝てしまいました・・・・。

もちろん夕方になって起きた時には、大切な牛さんの姿はありません。
慌てて足跡を追いました・・・・
が、途中から道路に出ていてその先がありません。途方にくれて家にもどってポンキに助けを求めますと、ポンキは牛失踪を理解して、ジョンさんと一緒に山に入りました。足跡が消えて無い所からが、ポンキの出番です。どんどん行きます・・・・ ジョンさんの知らない所までどんどん・・・・
あたりは暗くなり、もうかれこれ4時間が経とうとした時!
道の行き止まりで、牛が前に進めず居てました~♪ よかったよかった(牛は残念)

たまたま本日、お母さんの帰りが夜遅い日で、だれにもバレなかったそうです。


大学生になって隣町まで電車通学した時は、夕方になるとポンキが山から下りてきて、町中の駅でジョンさんの帰るのを待っていました。
ジョンさんが駅に着くと、一緒に山奥の御家まで歩いて帰り、夜特に危ない野犬から守ってくれたそうです。

ちなみにポンキは、学校が休みの日をちゃんと理解していて、駅に向かわず家でゴロゴロしてたそうです。(忠犬ポンキ!)


いいな~ 仲良しって♪



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インド・カルナータカ州ハンピで夢見る人 ③

2008-08-11 00:15:50 | 透明水彩画インド
Copyright2008 Kiyotaka Yamanaka.All Rights Reserved. 
「ハンピ村」透明水彩画 30号F 2007年作
インド・カルナータカ州、ハンピ、


ハンピ村のマンゴツリィーレストランで出合った韓国人男性のジョンさんは、悩みなんて微塵も感じさせないとても爽やかな方でした。

ジョンさんは、マンゴツリィーの食事の後「明日はご馳走するから、ホテルに住んでいる手隠しカエルを是非見て欲しい」と誘ってくれて、そんなカエルに釣られた私は、約束どうり遊びに行きました。
ジョンさんのホテルは川向こうの対岸でして、船に乗って川を渡り、隣村の端っこの川沿いにありまして、終舟は午後6時と早いです。

お昼前にホテルに着いて、早速ジョンさんと再会!やっぱり笑うと目が真っ黒です。
ホテルの中庭は広くて静かで、木陰も沢山あり、川側が座敷レストランになっていまして、長期滞在にいい感じです。

手隠しカエルを見に2階のジョンさんの部屋に向かうと、廊下には揺り篭ベットが付いてて、読み書きするのにちょうどいい最高のロケーションでした。
部屋も広くてトイレも広く、広いトイレの片隅には・・・・?
いましたいました以外に大きな手隠しカエルさん♪(茶色で握りこぶしぐらい)
早速覗いてみますと・・・・  
 
スッ スッ っと1本づつ手を引っ込め、何事もなかったようにじっとしています。 可愛い~♪

「でしょ♪」 と言ったジョンさんの笑顔はやっぱり目が真っ黒でした。


つづく





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