ろくびー

山中清隆 作品日記
Kiyotaka Yamanaka

目の優しいロバートさん。

2008-08-22 22:47:04 | 透明水彩画インド
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「犬の庭」透明水彩画 4号F 2007年作
インド・ラジャスターン州ウダイプル


インド・カルナータカ州ハンピの川岸で、「川岸の午後」を描いていた時に、
■「川岸の午後」はこちらです。
一台のバイクが私の後ろに止まって、しばらく眺めた後に声をかけてきました。
振り向くと白人のお爺ちゃん系元気印みたいな方で、目の優しいオランダ人画家のロバートさんでした。
彼はハンピに十数年住んでおられまして、自分の家も建てて、インド人の奥さんと二人のお穣ちゃんに恵まれ、幸せそうでした。
奥さんは二人目でして、初めの奥さんは病気で亡くなられたそうです。
ロバートさんは60代ですが、奥さんは20代で、お穣ちゃん二人はちびっ子代です。
ロバートさんと話が弾んで、「日本人は魚が好きだろう!家でご馳走してやるよ!」っと、食事に招かれました。

家は画家らしい雰囲気のあるお家で、2階にアトリエがありまして、早速ロバートさんの作品を見せてもらいました。彼の作品は油絵で、ハンピに魅せられて、制作活動場所にここを選んだ気持ちがたっぷりの作品でした。前妻の奥さんも遊びで絵を描いていまして、彼女はジプシーだったので、その伝統的感性が素晴らしく素直に出た点描でして、もしお譲りしていただけるなら買いたかったです。(絵が欲しいと思ったのは生まれて初めてのことです。)

夕暮れから二人でラム酒を飲み始めました。
レモンを搾って水で割ると結構いけます。

ロバートさんとカエルがぴょこぴょこ跳ねてる縁側で、色んなことを話しました。
お互いの国の絵の話、お互いの国の女性の話、インド人の男女の話、好きな小説の話、食べ物の話・・・・。

お腹ペコペコになったころ、魚のフライとカレーが出されて皆で美味しく頂きました。

夜も更けて星が綺麗でホタルも飛んでいます。

帰りはロバートさんが送ってくれました。
ライトの点かないバイクで真っ暗な道を、星空とホタルの光だけをを頼りに行くのも悪くなく、彼の運転越しにあたる風は稲のいい匂いで、とても気持ちよかったです。

バイクに揺られながら思いました・・・・。

無邪気で素敵な人生送られてるな~!
まったくもってロバートさんの勇気は凄いな~!! たぶん真似出来ない。
たとえ素敵な現地の女性と恋に落ちたとしても・・・・・。



毎日カレーは無理なんです。




コメント (4)
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