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「門と仲良し」透明水彩画 4号F 2007年作
インド・ラジャスターン州ウダイプル
インド・カルナータカ州ハンピには、ヤシの木(ココナッツ)がたくさん生えていまして、ヤシの実は道端でおばさんが売っていたりします。
実は大と小がありまして、どちらかを注文いたしますと、ナタで実の頭をカットしてくれて、ストローをさして渡してくれます。中には美味しい液体(天然ジュース)が入ってまして、味は大きさよりも鮮度で決まるみたいです。
取れたてのヤシの実は、なんともいえない初恋のような爽やかな甘さと、体に無理なく吸収されるような一体感がありまして、天然のスポーツ飲料水みたいです。
ハンピ村で滞在当初からたまに見かける日本人青年が居てまして、知り合いのインド人の話では、歳は20歳で、瞑想の勉強に来ているらしく、ハンピでも瞑想に励んでるそうです。
彼の見た目が内気な「のび太君」みたいなので、 「のび太君」 と勝手に心で呼んでました。
のび太君とは、すれ違ってもお互い声もかけず、気にも留めていませんでした。
が、ある日のこと・・・・。
韓国人女性のYさんと知り合い、一緒に食事することになりまして、Yさんのホテルにも日本人が居てるらしく 「彼も誘ってくるね!」 と言うことになり、待ち合わせのレストランに行くと・・・・・誘ってきた日本人は、のび太君でした。
のび太君とこの時初めて喋りまして、ここまでの彼の経緯を聴き、 「インドに来てよかったね~」 っとつくずく思いました。
彼は日本での高校生活に馴染めず、直ぐに中退。精神不安定で、何にでも切れてしまう子になり、家に引きこもっていましたが、瞑想に出会ってから、心のよりどころを見つけたみたいで、その延長でインドに勉強しに来られました。
彼の心には傷があるように思いましたが、インドが素直に馴染んだらしく、不器用ながら生き生きしていて頼もしかったです。
韓国人女性のYさんは、そんな年下ののび太君を気に入ったみたいで、その後二人で行動しているところを、よく見かけました。
たまにYさんが一人でいる時は、決まって 「のび太君どこ?見なかった?」 っと探し回っている時で、話す内容も彼の話ばかりです・・・・ ふふふぅ~♪
3人で食事してから2週間後のお昼に、バッタリ2人に会いまして、のび太君が私に向けてカッコよく言いました。
「今日の夜行列車で、彼女とバナラシに行きます!」
だって♪
「そうか~ 気をつけて元気でな!」 っと一回り大きくなった、のび太君と握手して、2人とここで分かれました。うまく行けばいいのにな~ 祈っております のび太君!
見送った二人の後姿が、取れたてヤシの実ジュースの味でした。
ズーぅ ズズズぅ・・・・!! おばちゃん お代わり♪
「門と仲良し」透明水彩画 4号F 2007年作
インド・ラジャスターン州ウダイプル
インド・カルナータカ州ハンピには、ヤシの木(ココナッツ)がたくさん生えていまして、ヤシの実は道端でおばさんが売っていたりします。
実は大と小がありまして、どちらかを注文いたしますと、ナタで実の頭をカットしてくれて、ストローをさして渡してくれます。中には美味しい液体(天然ジュース)が入ってまして、味は大きさよりも鮮度で決まるみたいです。
取れたてのヤシの実は、なんともいえない初恋のような爽やかな甘さと、体に無理なく吸収されるような一体感がありまして、天然のスポーツ飲料水みたいです。
ハンピ村で滞在当初からたまに見かける日本人青年が居てまして、知り合いのインド人の話では、歳は20歳で、瞑想の勉強に来ているらしく、ハンピでも瞑想に励んでるそうです。
彼の見た目が内気な「のび太君」みたいなので、 「のび太君」 と勝手に心で呼んでました。
のび太君とは、すれ違ってもお互い声もかけず、気にも留めていませんでした。
が、ある日のこと・・・・。
韓国人女性のYさんと知り合い、一緒に食事することになりまして、Yさんのホテルにも日本人が居てるらしく 「彼も誘ってくるね!」 と言うことになり、待ち合わせのレストランに行くと・・・・・誘ってきた日本人は、のび太君でした。
のび太君とこの時初めて喋りまして、ここまでの彼の経緯を聴き、 「インドに来てよかったね~」 っとつくずく思いました。
彼は日本での高校生活に馴染めず、直ぐに中退。精神不安定で、何にでも切れてしまう子になり、家に引きこもっていましたが、瞑想に出会ってから、心のよりどころを見つけたみたいで、その延長でインドに勉強しに来られました。
彼の心には傷があるように思いましたが、インドが素直に馴染んだらしく、不器用ながら生き生きしていて頼もしかったです。
韓国人女性のYさんは、そんな年下ののび太君を気に入ったみたいで、その後二人で行動しているところを、よく見かけました。
たまにYさんが一人でいる時は、決まって 「のび太君どこ?見なかった?」 っと探し回っている時で、話す内容も彼の話ばかりです・・・・ ふふふぅ~♪
3人で食事してから2週間後のお昼に、バッタリ2人に会いまして、のび太君が私に向けてカッコよく言いました。
「今日の夜行列車で、彼女とバナラシに行きます!」
だって♪
「そうか~ 気をつけて元気でな!」 っと一回り大きくなった、のび太君と握手して、2人とここで分かれました。うまく行けばいいのにな~ 祈っております のび太君!
見送った二人の後姿が、取れたてヤシの実ジュースの味でした。
ズーぅ ズズズぅ・・・・!! おばちゃん お代わり♪